部屋には、嫁と一人の男性が居ました。 小さなテーブルに
対面で座り飲み食いをしている様子でした。 暫く様子をうかがって
いましたが、変わった事もないまま時間だけが過ぎていました。
気付けば2時間程は様子を見ていたと思います。
男が席を立ち部屋から出て行きました。 少し時間が経過しましたが
部屋に戻って来ませんでした。 すると、嫁が部屋から出て行きました。
暫くしても嫁も部屋に戻ってきません。 私は納屋から出て、家の裏に足を
運びました。 二人の声が聞こえました。 一瞬足を止めました。
家の裏側にある風呂場からでした。 私はゆっくりと裏庭の方に顔を出しました。
風呂場からの明かりが外を照らしていました。 そして更にハッキリと二人の声も
聞こえました。 一呼吸はしたものの私はなぜか冷静でした。
確かに聞こえてきた声は、会話だけではありませんでした。
風呂場の明かりが消えました。 その瞬間でした。 急に何とも言えない感情が
湧きあがってきました。 それでも、家の中に乗り込む事ができない自分もいました。
私は、一旦納屋に戻り部屋の中を改めて覗きました。 男は下着姿で嫁は大きな
タオルを巻き座っていました。 嫁は立ち上がると、部屋の襖を開け奥の部屋に入って
いきました。 襖は開いたまま。 男も嫁を追うように部屋に入っていきました。
奥の部屋の明かりは点いていませんが、 二人が居た部屋の明かりが奥の部屋を
ボンヤリと照らしていました。 納屋の中からは、二人の状態を確認するには
限界がありました。 中で何が起こっているのかは想像が出来ました。
私は、真っ暗な納屋の中で一人、嫉妬と興奮をしていました。
私は車に戻り、坂道になっている道をエンジンを駆けづにバックで
出られるとこまで下がりました。 ほぼ本道の近くまで移動できました。
私は、ようやくエンジンを駆け自宅に戻りました。
自宅に戻ると、一人で酒を呑みました。 アルコールも入ってくると
理性も感情のコントロールも狂い出していました。
家に戻り1時間は経っていました。 もう時間は23時過ぎでした。
私は嫁に電話を掛けました。 何度かコールをしましたが、嫁は電話に
出ませんでした。 数分後でした。 嫁から折り返しの電話がきました。
嫁の声や口調は、いつもと同じでした。 ただ一方的に嫁が喋る状態では
ありました。 何を話してきたのか忘れましたが、話の内容は言い訳に思えて
しまう内容だったこと。そして何より、 途中から電話越しではありますが
喋る様子が変わった瞬間がありました。 私は嫁の失態を見ている。
想像がつきました。 私と話しながら男に体を触られているんだ…。
そんな想像と入り混じって、嫁と会話をしている私は興奮していました。
自然と私の声も少し震えていたと思います。 当然、嫁の声も震えていました。
私は、気付かない振りをして嫁との会話を続けました。
私は、嫁を誘導していました。
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