二回目の食事は焼肉でした。 今回も食事の後に1軒だけ飲みに行き
直ぐに嫁は帰って来ました。 どこかで期待をしていた気持ちとは裏腹に
食事をして帰って来る嫁に対し、安心感も有りました。 それでも、知りたかったのは
やはり嫁が言った健二さんという言葉を思い出してしまい嫁の本心をもう少し知りたい
気持ちだけが積もって行きました。 もう一度、あの日の夜のように
嫁が酔い潰れ意識が飛んでしまう状況にならないか。 そうすれば、何か知る事ができるかも。
そんな気持ちになっていました。 しかし、そう簡単には同じ状況になる事はありませんでした。
二回目の食事以降は、嫁からは何も男との事についての話しや報告もありませんでした。
すでに厚い夏も過ぎ少し肌寒い季節になっていました。 その間も私はいつも気にしていましたし
嫁を抱く時は特に色んな妄想をしていました。 いたって嫁は専業主婦として目立った様子も感じられ
ませんでした。 かといって家でゴロゴロしていたのではなく、同じくして前職の先輩で専業主婦である
先輩の女性と、料理学校に週一で行ったり手芸にも誘われて通っていました。
そして、難しいと思っていた事が急におつづれました。
それは、先に話した先輩たちと食事会をする事になった事からでした。
普段通っている料理教室の腕前をお互いのご主人や家族に振る舞うという事でした。
場所は、嫁の先輩の家にお邪魔したして開催されました。 初めて会う方もいました。
楽しく食事会も終わりました。 子供さんが居る家族は子供も参加していました。
お開きになり、子供の居ないご夫婦と飲みに行く事になりました。
飲みに行くと言っても行った先はカラオケボックスでした。 歌を歌いながらアルコールも入りました。
時間も経ち帰る事になりましたが、嫁と二人して夜の街に出向く事になりました。
私がよく行く店に入りました。 思えば、結婚して二人で飲み屋に行ったのは初めてでした。
新鮮な気持ちでした。 周りには酔ったお客も居ました。 いい感じで嫁と飲んでいましたが
ふと私の頭の中に浮かんだ事は、これなら今日は嫁を酔わせる事ができるかも。 私は、嫁を酔わせる方法を
模索しました。 店を出て、カクテルバーの店に入りました。 嫁を連れて行ったのは初めての店です。
マスターにも嫁だと紹介をしました。 そして、嫁がお手洗いで出来を外している間にマスターにお願いをしました。
「マスター嫁を酔わせる酒って作れます?」
「奥さんを酔わせる酒ですか。 奥さんを酔わせてどうするんですか?」
マスターからは怪しげに聞かれましたが、頑張ってみましょうと協力してくれる事になりました。
私も出されるカクテルを時折味見しましたが、アルコール感があまり感じられませんでした。
量もさほど多くないので嫁も次の注文を繰り返しました。
店を出る頃には、確かに少し酔っている嫁でした。 内心は、これでは対して酔っていないと思いマスターにお願いした
作戦は失敗に終わると思っていました。 タクシーに乗り家路に着きました。
タクシーに乗る30分弱でした。 タクシーの中で嫁は半分寝落ちしていました。
家に着き中に入り一旦、椅子に腰を降ろしました。 ようやく嫁の変化に気付きだしました。
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