その日以来私は嫁が言った健二という男の事が気になりました。
特に嫁を抱いている瞬間に健二という男の事を意識しました。
そして、勝手な妄想をするようになっていました。
もしかして、今嫁は健二という男の事を思いながら私に抱かれて
いるのか? 勝手な妄想で嫉妬心が湧いてくると同時に何とも言えない
興奮を感じていたのも事実でした。 そんな日々を送っていましたが、
健二という男性の正体を偶然ですが知る事になりました。
休日に嫁と買い物に出かけていた時でした。 家電コーナーで商品を
見ている時でした。 嫁とは見る物が違っていたので少し放れていました。
ふと嫁を見ると、一人の男性と会話をしていました。 私は、嫁が居る
場所に近づき商品の影に隠れる状態で2人の会話を聞きました。
話の内容は対して気になるような事ではありませんでしたが、話をしている
男性の名前が健二でした。 会話の中で、嫁は時折相手の事を健二さんと
読んでいたからでっした。 私は、その場を離れました。 そして、置いてあった
マッサージ機に座り今見た男の事を考えていました。
嫁が呟いた健二という男が本当に今話していた男なのか?
私は、その男が嫁が呟いた健二では無いと思いたかった。
なぜなら、男の容姿は見た感じでは年配でした。 風貌もそんなに
お洒落をしている感じではありませんでした。 体型も小柄で小太りな感じでした。
そんな事を色々考えていると嫁が私の居る所に戻って来ました。
私はもう一度、嫁が話していた男を見たい気持ちになり自然な感じで男が居ると思われる
場所に足を進めました。 私は、何も見ていない振りで嫁と歩ながら男に近づきました。
嫁か、男。 どちらかがまた声を掛けないか? そんな事を考えながら男の横を通り過ぎた
時でした。 どちらからという訳でも無く、嫁は頭を軽く下げ
男は軽く手を上げ、それじゃーまた。と一言挨拶を交わしました。
私が嫁に男の事を確認するチャンスでした。 少し歩いたところで
嫁にそれとなく聞いてみました。
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