数冊束ねられた紐を解きました。 その時点でも確信は有りませんでした。
一冊を手に取り愛読を始めました。 数日後に私も廃品に出しました。
答えは分からないままでした。 その後もプレハブ内を毎日チェックする事に。
数日後、新たに成人雑誌が積まれていました。 本来なら持ち帰り数日間の愛読を
しますが、その日は一旦持ち帰った雑誌に痕跡を残しました。
座視を束ねている順番をメモしました。 また、数冊の雑誌のページに陰毛を1本
付箋紙の様に挟みました。 雑誌を束ねる紐の結び目も記憶しました。
そのまま直ぐにプレハブの廃品倉庫に戻しました。
翌日でした。 いつ持ち出されたのか分かりませんが、私が確認した時には
既に雑誌の束が有りませんでした。 多分彼女だとは想像しました。
数日後、たまたまですが、煙草を切らして買いに行こうと外に出て時でした。
彼女が袋を持って歩いていました。 玄関を出たばかりでしたが、身を隠しました。
プレハブの戸が開く音が聞こえました。 私は車の影に隠れて彼女が戻って来るのを
少し待ちました。 彼女が私の家の前を通り過ぎ家の中に入るのを確認。
一旦、私も家に戻り適当に溜まっていた新聞を束ねプレハブに向かいました。
今日、確認した時には無かった雑誌が奥にありました。
確かに彼女も戻って来た時には紙袋と思われる物を手に持っているだけでした。
私は、煙草を買いに一旦その場を離れました。 警戒をして、深夜になり改めて
プレハブに行き戻されていた雑誌の束を持ち帰りました。
既に記憶していた結び目が変わっていました。 挟んでいた陰毛も有りませんでした。
間違いなく彼女であると判明しました。 判明したと同時にある心配が込み上げて来ました。
それは、この雑誌を廃品している張本人は私ではありませんが、彼女はもしかして
私だと思っていないか? どちらにしても、私か、もう一人しかいない訳です。
その瞬間、彼女と顔を会わせる事に私の方が気負いする気持ちになりました。
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