部屋に戻ると、妻は、浴衣に着替え、板の間で椅子に座り窓を少し開けて
ぼぉ~と外を見ていました。ちょっと、ぐったりした様子。
車酔いが治ってないのかなと心配で声を掛けましたが、
妻が、「そろそろ夕飯ね。移動しましょっか。」って
ゆっくり立ち上がって、食事をする場所に移動しました。
食事は、事前に旅館の方に話てあったので、4人で食べましたが、
あまりこういう場になれてない私は、聞き手に回って、話を
聞いていましたが、食事の終盤に、彼からせっかくなんで、このあと
私たちの部屋で、飲みませんかと誘いを受けました。
妻の体調が心配でしたが、妻が行きたいというので
断ることができずに、食後すぐに優子さんたちの
部屋に行きました。
当たり前ですが、布団もすでに用意されており、
その横の退けてある机のほうに座って、飲み始めました。
飲み始めて、すぐに優子さんが妻に「まだ、温泉入ってないよね」
「一緒に行こっ」って誘うと、妻と優子さんは、温泉に行ってしまいました。
残された僕は、今日会ったばかりの彼と二人きりで
こうなるなら、先に温泉行ってから始めればいいのにと
思いながら、彼と話をすることになってしまいました。
彼との話は、結局、社交辞令のような妻たちの褒め合い。
妻のことを褒められて、嫌な気分にはなりませんでしたので
僕も優子さんのことを、気さくで素敵な奥さんですねとか
彼と話をしていました。
以外と早く妻たちが戻っきて、安心しました。
彼が、優子さんに僕が優子さんのことをステキだと
言っていたぞと話すと、優子さんは、「ほんとうれしい」って言って
「えり、こっち座るね」と言って、僕の隣に座りました。
机を挟んで、僕の隣に優子さん、妻の隣に彼が座る形で
これから始まることなんて、知らないまま
4人の宴会がスタートしてしまいました。
※元投稿はこちら >>