秋分の日が近づく半、田舎で何があるのか?妻は喋りたがらない。 私を直接捲き込む心配が無いせいか、契床の時と比べれば、落ち着いたままだ。
但し、私に目を伏せるところを見ると、好い事では無い旨察してしまう。 なのに、契床を経験したせいか、多少の動揺は胸の内に隠せてしまうのか・。
「なぁ、、話してくれよ・。」
「何の事・?」
「惚けるなよ・! 田舎の事に決まってるだろ、。」
「ぅ~ん… 怒らない?」「怒ってもしょうが無い。」
「絶対?」
「絶対・・。」
妻には、散々打ち撒けて措いて今更だが・。
「寝よる準備やぁ。」
「寝よる…?」
「(漁場)棚まで、(艇箔)行く準備よ。」
「艇箔?」
「何日か、沖で漁をするのよ。」
「そりゃ、大変だ、。」
「出発式みたいなもの。」
「大半が夫婦船だから・。」
「夫婦船?」
「奥さん連中も、旦那と一緒に船に乗って、フォローするのよ・。」
「へぇ~。」
「一時的に託児所も出来る。」
「子ども達も大変だ。」
「寝小屋も、。」
「寝小屋ぁ?」
「託児所の少年版ね。」
「ぅん? それで、何が、。」
「解らない?」
「・・。」
「もう、本当にー!?」
「だから? なんで・?」
「夫婦船以外は、女がいないの・。」
夫婦船以外は、兄弟船、他人船、独り船となり、丸一週間sexが出来なくなってしまう状態に陥る。
風俗嬢も(子守唄の)歌手になってしまい、若者の性の捌け口が無くなってしまう時期なのだ。
白羽の矢が立つのは、後家雌と、その経験者な分けだ。
そして、夫人の貸出し支援も行われる。 村を挙げて一丸と成らなければ、活きていけない時代が、永く続いて来たのだ。
彼岸の名を借りて、出漁前の欲求の処理が行われる。
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