大漁祈願を兼ね、出入りの多かった神社も、寝静まった、鎮守の神の様です。
「〔無言〕が基本ですが、今は、、、とくに、、ご夫婦ですし・・。」
「その、、普通に〔アレ〕してもらえれば・。」
神殿の間には、下見の時には無かった床に、紅い色のマットが敷かれていた。
白いフカフカの客座布団が、セミダブル程の大きさのその上に、並んで二つ置いてある。
少し寒かったので、石油ストーブに火を入れ、温かくなるまで、少し待った。
入浴も妻の実家で済ませていたので、あとは納宰の儀を実行するだけだった。
「待って! 何するの・?」
妻のスカートに手をかけた時だった。
「お供えしなきゃ・。」
「本気にしてるの・?」
「違うのか・?」
「バカね、、今日なんかしなくても、分かりゃしないわよ・。」
凡そ自分の村の儀式を遂行するとは思えない・。
そんな妻の言葉に、漠然としたものを飲み込め無いでいると・。
「神様だって、あたしとあなたのsexなんて、間違っても、見たいと思ってるなんて思えないわ・。」
「それは・・。」
どうか、、と言い掛けて、妻の迫力に一瞬たじろいだ。
「あたしは嫌よ! するんならあたしの部屋(結婚するまで妻が使っていた実家の部屋)で・よ・。」
「わ!わかった・・。」
「暫くさせてあげて無いから、あなたの気持ちは解らないでも無いけど、あたしは嫌よ! こんな、化け物の出そうな処じゃ・。」
「わかった! 後は、上手い事言って帰ろう・。」
「ありがとう・・。 それに・・。」
急にしおらしく崩れだす妻。
「それに? ん?」
「凌ちゃんとする部屋で、あなたとは・・。」
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