全ても元の位置に戻し、物思いにふけました。
確かに自分も妄想等する事があるので分からなくはないが
嫁の現状を始めて知ると、何とも言えない気持ちでした。
私に恥ずかしい秘密を知られたとも知らない嫁が日にちが変わる
前に戻ってきました。 流石に少し目を合わせにくかった。
数週間後には年末の休みで嫁とも会えると思いながら転勤先に
戻りました。 年末、どちらで送るかとなったが、私は嫁の更新した
日記を確認したく思い、私が戻る事で話を進めました。
私は、嫁が居ない時間を作りたかったので、嫁の実家に新年の挨拶を
する際に少し遅れて後から行く作戦を立てました。
嫁も居なくなり、嫁から実家に着いた連絡を貰うと急いで日記を取り出し
更新されているであろうページから目を通しました。
想像していた程の内容ではありませんでしたが、少し驚異のある事が書かれていました。
「誰か知らない人に色んな話が出来たらなって思います。
前は知らない人からラインの申請が来ても削除してたけど、もしもまた
同じ事があったらどうしよう。 こんな時に限ってラインこないしね。」
正月休みは終わりましたが、嫁の望んでいたライン、知らない誰か。 この事だけは
私に嬉しいお年玉でした。 新年の仕事も始まり私が取った行動は、現在使っている
別会社の携帯を内緒で1台契約する事でした。 某社の携帯を手にした私が取った行動は
言うまでも無く、嫁に他人としてラインを送ってみる事でした。
実際は反応があるのか一つの掛けでした。 早速、友達申請をしました。
直ぐに反応がありませんでした。 1日が経っても反応が無く賭けに失敗したと諦めました。
3日経っても反応なし。 私は、携帯を家に置き仕事に出かけました。
その日は週末で軽く数名で新年会をして夜に冷え切った誰も居ない家に戻りました。
部屋に入ると、暗い部屋に置いて行った携帯から着信の明かりが点滅していました。
私は急いで携帯を確認しました。 嫁からの返信でした。
「どなたですか?」この一言だけでしたが、返信が有った事は間違いありませんでした。
着信時間は、20時過ぎでした。 既に23時を回っていましたが、期待をせずに返事をしました。
「健二です。 分かります? もし人違いだったらゴメン。」
簡単な内容にしました。 すると、直ぐに既読の表示がつきました。
さて、返事はあるのか? 数分画面を見ていましたが進展がありませんでした。
やはり簡単にはいかないなと思い、シャワーを浴びる事にしました。
シャワーを終えそのまま寝室に行きました。 携帯の事は自然と諦めていたからです。
布団に入ろうとしましたが、本来使用している携帯をリビングに置いて来たままだったので
取りに行った時でした。 また着信を知らせるランプが点滅していました。
「健二さんですか。 数名同じ名前の人が居るから、どの健二さんだか分からない。」
嫁は、それとなくですが私の会話に参加していました。
「遅くにゴメン。 多分人違いだと思う。 30歳、○○県住」
私は、名前は当然ですが住んでいる場所だけは、現在仕事をしている場所にしました。
それと、年齢は少し嫁の歳に近づけました。 すると、直ぐに返事が来ました。
「○○県、30歳の健二さん。 言われるように人違いみたいです。」
私は何とか会話が続くようにと考え返事を返しました。
「やっぱりですか。 ゴメンね。 もし良かったらだけど、このままラインの
友達継続できます? 知らない人と会話するのも楽しいかなって?」
「そうですね。一応、残しておきますね。」
まずは、初期の関門はクリアーしました。 「良ければ、そちらのプロフィールだけでも
少し教えてよ。 こちらは、先の通りだよ。 それと、独身で平凡なサラリーマン。」
「いいよ。私は、○○県在住でマユミ。歳は、今年28歳で~す。」
全て本当の事を知らせて来ました。 ビックリしました。
「ありがとう。 独身なの?」
「ごめん。既婚者。」これも事実を教えてきました。
「こんな時間に既婚者にラインして大丈夫? 旦那さんに怒られるといけないから
またにしようか。」 少し一歩下がってみました。
「大丈夫だよ。 居ないから。」
「飲みでも出かけてるの?」
「単身赴任中なの。」 気付けば十分な会話のやり取りに発展していました。
私は焦る気持ちを押さえ、初日は平凡な会話で終わらせました。
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