時間はもう深夜の1時を回っていました。
「遭遇したけど、相手の方は私の事を直ぐに分からなかったの。」
「そうなんだ。 それで?」
「私は友人と二人で居たし、向こうも男性二人だった。簡単に説明すると
二人の男性の内、私の知らない方の男性が声を掛けてきた。
つまりナンパってこと。」
「今帰って来たということはナンパされて話に乗ったってこと?」
「友人は乗る気で無かったけど、私が一言彼に話しかけて。」
「何って?」 「もっしかして○○さん? 向こうはビックリしてた。
まだ私の事を分かっていなかったから。」
少し色々会話をした内容を教えてきました。 結局、向こうも理解できた様で、
そのまま、店に行って飲んでたらしい。 そこで、更に話をしている内に
向こうも完全に思い出してくれたとのこと。 私は、その人物について
嫁の日記である程度は把握していましたが、改めて健二として、その男性に
ついて聞きました。 「ところで、その言っている男の人ってどんな人?
まだ詳しく教えてもらって無いから。」 すると嫁から
「配達員の人。 棒運送会社の配達員。」 「なるほど。 それで?」
「年は私より少し上。 顔はタイプじゃないけどね。 ただ私を見る目が
気になってる。 」 「だから変に悪戯してみたりしたんだ。 向こうは気付いてた?」
「その事は、話さなかった。 けどね…」 「けどって?」
「酔った振りして話の流れで腕に抱きついてあげた。」
「店の中で?」 「店と言っても、そうそうカラオケボックスに行ってたから
歌っている時にかな。」 「そう言うことか。 向こうの反応は?」
「初めは勇気を出して、そんな事してみたけどドキドキしてたのは私かな。」
「向こうは反応なし?」 「一瞬だけど、通じ合ったと思う。」
「通じ合ったって?」 説明を聞けば、嫁の友人ともう一人の男性が二人で歌っている時
彼の腕にしがみ付いて二人の歌をリズムを取る様に体を横に揺りながら聞いていた。
嫁は二人の歌はあまり頭の中に入ってこなく、彼の腕に胸が当たっている事でドキドキ
だったらしい。 更に、ドキドキしながらも、体を横に揺ったタイミングで少し強く胸を
腕に押し当てた。 頭の中と気持ちはドキドキしていたが、何も気にしていない素振りを
することで精一杯だった。 歌も後半に差し掛かった頃に変化に気付いた。
彼からも腕を胸に押し当てて来ているように感じた。
そして、歌の終盤には彼の肘が胸を押す様に感じた。 彼と目が合ったらしい。
嫁は、目が合って恥ずかしい素振りと顔をしてしまったとの事。
2人の歌が終わると、彼の腕を自然なかんじで放した。
数曲の歌を挟んで、また友人が二人で歌を歌う。 その時、また同じ行動をとった。
向こうも気付いていた。 最後は、お開きになるラストの歌をまた友人二人の歌で締めてもらう
事に。 その時は、明らかに彼の腕で胸をまさぐられていると感じたらしい。
次に、彼が配達で来た時の事を考えると、ドキドキ感と、恥ずかしさ。
気まずい気持ちが入り混じっているとの事でした。
その夜は、何も無く解散したとも言っていました。
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