私は、嫁の日記を読み終えました。 まだ男女の関係にはなっていない。
そう思い安心する自分と、そうなってしまったらと思う自分がいました。
私は転勤先に戻るなり嫁の心境を確認する手段にでました。
擬携帯からラインをするも既読にすらならなくなりました。
私の心は焦りとなりました。 ここ数ヶ月の出来事や私が取った行動での
自己満足感は別の感情となっていました。 夫としては何も言い出せないまま
1ヶ月が過ぎていました。 そんな中、久しぶりに疑似携帯に嫁からラインが
入りました。 私はこの機会を逃すまいと必死でした。
その必死な思いが嫁を更に淫乱な方向へ導いてしまいました。
「久しぶりです。返事出来てなくてごめんね。」
「もう連絡取れないかと思ってた。」
「色々あったから。」 「色々って?」
「正直に言って無かった事もあるし。」
そう言って、例の話になり全てを教えてくれました。
しかし私が知りたいのは、その後の事でした。
「それで今は、あれからどうなの?」
「それがね。彼と言うより、その知り合いの男性から誘われてしまって。」
「どう言う事?」 「一度、二人で食事をして…。 彼の話を色々聞いたの。」
「彼って宅配の男のこと?」 「うん。初めは、単に彼の友達から誘われて食事に
行くことになったんだけど、自然と彼の話になったの。」
「話になってどうなったの?」 「その男性にはガッカリさせたかもしれないけど、
話を聞いて、怖い物見たさって言うか変にドキドキした。」
「何を聞いたの?」 「つまり彼は変態だって。」
「変態?」 「どんな変態なのかは教えてくれなかった。」
「それで?」 「知りたかったら自分で確かめたら?って言われた。」
「確かめたの?」 「まだだよ。けど、その前にチョット出来事が…」
「出来事って?」 「彼の話を聞きながら飲んでたらチョット変になってね…」
「もしかしてだけど。」 「その、もしかしてに。」
私は、予期せぬ報告に動転しました。 「最後まで?」
「最後までだね。」 「気になっていた男より先に?」
「うん。 人生で3人目の相手になっちゃった。」 ここで、思いもしない
事実も知る事になりました。 「3人目って?」 「初めての相手は、二十歳の時。」
「それって今更だけど初めて教えてもらうけど、どんな相手?」
「どうしよーあまりヨロシクない話だし。」
「ヨロシクないって?」 「うーん。 主人と関係がある人かな。」
「ご主人と関係があるひと?」 「そう。」
私は思いもよらない情報にビックリしました。 私と関係の有る人物?
「どんな関係?」 「主人の前の上司。」 私は頭の中が真っ白になりました。
私の前の上司? 「前の上司って転勤する前のって事?」
「結婚する前の上司。」 私は、嫁との出逢いを思い出しました。
確かに嫁との出逢いは、上司も居た飲み会の交流会の席でした。
暫くして、その上司も転勤となり、嫁とはその後に交際し結婚。
しかも、上司というのも私より年配。 その当時で考えても嫁が二十歳で
上司は45歳では。 おまけに既婚者だったよ。 頭の中がパニックになりました。
その夜は、更に嫁の過去を始めて知る事になりました。
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