妻からの報告は、電話でした。
「少し落ち着いたから電話をかけました。」
「大丈夫か?」
「今は大丈夫。 報告するけどいい?」
「いいよ。」
「曽我さんに覗かれて…。帰ったのも分かった。 暫らくしたら
曽我さんの家の廊下の電気が点いてカーテンが開いたの。」
借家とあって、曽我さんの家の構造も私達住んで居る家と同じ
構造でした。庭に面している部分は廊下でした。 廊下には
大きな窓が二ヵ所あり、小さな縁側があります。
「それで、どうしたの?」
「コートを着て曽我さんの庭まで行きました。 すると、
曽我さんは下半身出していて…。」
「それで…?」
「私の見ているまえで、始めて…。」
「何を?」
「自分で、私がやっている様な事を始めたの。」
「見たのか?」
「うん。 見たよ。 見せてくれた…。」
「容子は、どうしたんだ?」
「ごめんね…。私は、コートの前を開けてお庭から
曽我さんに見せてあげた。」
「その後は、どうしたの?」
「窓が開いて曽我さんが縁側に出てきて…それから
庭に向かって一杯出した。 私には触れなかった。」
「容子は、曽我さんに触れなかったのか?」
「曽我さんも直ぐに家の中に入ってしまって、カーテンも
閉まり、明かりも消えた。 だから、それ以上は何も
無かった。 けど、私も家に帰ってから曽我さんのやっていた
事を思い出して、一人でイケナイ事してしまったの…。」
「その時の事は、戻ってきてから確認してください。」
「分かった。 信じるよ。」
この様な会話でしたが、戻って妻だした事を確認すると、
画面に映し出された妻の姿に愕きました。
※元投稿はこちら >>