一通りチェックを終えた後、雑木林に行くと、何時もと同じ様に妻は
CDに手紙を添えて放置していました。 一旦、私もCDと手紙を持ち帰り
ましたがCDの内容は見る必要が無くなっていました。 妻が書いた手紙に
目を通しました。 「声を入れましたよ。 カーテンも少し開けて
頑張ってみたよ。 ドキドキした。 こんな私って嫌いなタイプの女ですか?
また、感想聞かせてね」 妻は、淳一に何を求めているのか?
私には答えが出せないまま、数日が経ち本当の出張がありました。
私は、お土産を持って帰りました。 大家さんと裏に住むそがさんの分も含めて
です。 私は、ひとつ妻に曽我さんの名前を知らしめる事にしてみました。
普段は、玄関先まで行く事もないので表札まではしっかり見ていないと思ったからです。
表札には、「曽我 淳一」としっかり書かれている事を私は知っていました。
妻にお土産を持って行く様に言づけましたがなぜか拒否をされました。
作戦失敗と思いながら、持って行かないのも不自然なため私が持って行くことに
したのですが、その帰りに閃いたのです。 私は、家に戻ると
なにげない口調で、「曽我さんって、下の名前まで知らなかったけど、淳一って言う
みたいだね。 どうでもいい事だけど知ってた?」私は、妻の反応をみました。
「知らなかったよ。淳一さんって言うんだ。」 普通に返事が返って来ただけでした。
翌日、いつもの様に確認すると、決まった動画が更新されていました。手紙には、
「また刺激になる事をお願いします…。」と書かれていた。
しかし、その手紙は、私が昨晩妻に曽我さんの名前の件で会話する前に放置された物で
妻の動揺はまだ知るすべもありませんでした。 妻が、曽我さんの名前が淳一という事を
知り動揺していると知ったのは、数日して、再度SDカードの内容を確認した時でした。
その日は、平日でしたが妻が職場の方と夕食に行くという事で
一人になるチャンスが出来たので確認をしたまででした。
それは、私が週末に会社の同僚と引っ越しの手伝いに出かけている間に撮っていました。
「この前、健二さんから曽我さんの名前が淳一って言うこと聞いてドッキとしたの
もしかして、手紙の相手は曽我さんなの? 何か確かめる方法あるかな~…」
妻は、それなりに意識していた事が分かりました。
※元投稿はこちら >>