誰も居なくなった筈の喫煙コーナーには若い男4が携帯をいじりながらまだ残っていました。
すると立ち上がり袋小路のこちらへ向かって来ます。
突き当たりのベンチには身体を壁際に預け座って眠る妻がいます。
僕が先ほど妻の胸や下半身を弄んだ為、浴衣がはだけていました。
普段から露出をしている僕はお酒の影響もあり、その延長線上な感覚で危機感が薄らいでいたのかも知れません。
若い男4はトイレとは逆にこちらへ向かって来るのです。
今さら妻のはだけた浴衣を直すにも手遅れです。
僕は壁際にある大きな支柱の影に隠れてしまいました。
きっと若い男性は携帯に夢中なのです。
トイレとは反対へ向かってしまったのでしょう。心の中では来るな戻ってくれと祈ります。
その願いも虚しく若い男性4は僕がいる支柱の影に目もくれず通り過ぎました。
妻に気付くのも時間の問題です。
僕は若い男性に気付かれないように足を忍ばせ喫煙コーナーへ入り込みます。
喫煙コーナーの格子の隙間からゆっくりと目だけを覗かせ若い男性の行動を見守りました。
まるで警察から逃げる逃亡者のようです。
とうとう逃亡者は追い詰められ観念するしかないのでしょうか?
いや、ここで僕が出ていけばまだ間に合う。
ヒロインを救うヒーロー…
現実はそう上手くいきません、心臓の鼓動は今まで感じた事が無いくらい胸を叩きます。
うぉぉ!…廊下に若い男性の驚いた声が響きました。
やはり警戒するのかこちらをジッと見ています。
僕も負けじと気配を消して一旦床へ伏せるように身を硬くします。
ヤバい、若い男性はこちらへ戻ってくる足音がします。ピタリと止まりました。妻と喫煙コーナーの中間程の位置でこちらを伺っているようです。
カツカツカツカツ…
今度は背後から別の男性がやって来ました。
僕は喫煙コーナーのベンチに座りやり過ごそうとしました。
男性は右奥へ曲がりトイレへと行きました。
それを見届けると若い男性はまた袋小路の奥へ向かい妻へと近づきます。
緊張が走ると同時に期待と不安が交錯します。
露出プレーとは違う興奮が全身を襲い足がガクガクと震えています。
これだけ人の出入りのあるトイレと喫煙所の近くでは大胆な事が出来るわけが無いので少し余裕があります。
むしろ年の差20才程もあるおばさんには興味が無く立ち去る可能性の方が強いと思いました。
あれ?予想に反して若い男性は妻に話し掛けています。
当然、妻は反応しません。
警戒し過ぎなくらいこちらを見ては妻へとちょっかいを出しているといった感じです。
すると妻を見ずこちらを警戒しながら早技の様な動きで浴衣の前を強引に開きます。また一歩下がり距離を置きました。
妻の浴衣は無残にも左右に開かれ遠目からでもたわわにぶら下がるEカップの乳房が確認できました。妻は全く動きません。
カシャーカシャー!
若い男性は携帯を妻に向けシャッターを切ります。
他人により妻の裸がカメラに収められている異常な状況に僕も携帯を向けました。
興奮で手が震えて画像は見れたものではありませんでした。
若い男性は旦那が現れて大ごとになるのを恐れているのか妻との距離をキープしながらこちらを警戒しています。
突然のトラブルに言い訳をする為でしょう。
若い男性はスリッパを履いたままの右足で、妻の膝の間に潜り込ませると足で浴衣をはだけさせていました。
バランスを崩しフラフラしながら妻の両膝をまたも右足で開きます。
まるで物を扱う様な行動に怒りと興奮が混じります。
前から見るとだらしなく股を開いて全裸をさらけ出していることでしょう。
若い男性は先ほどの様に妻を見ず喫煙コーナーの方をみながら素早い手の動きで妻の下腹部に手を伸ばして触っています。
かすかに濡れているクチュクチュと卑猥な音が響きました。
すかさず携帯のカシャーとシャッター音が響きます。
若い男性に雑に扱われる僕の愛しい妻。
そして見ず知らずの男性の標的になっている不安と期待。
目の前が真っ白になるくらい頭が痺れ興奮します。
若い男性は妻の浴衣を元に戻しました。
これで引き下がるのか?
何故かホッと安堵感から身体の力が一気に抜けて行きます。
それも束の間。
若い男性は自分の大きくなったイチモツを浴衣の隙間から出しました。
まさか挿入する訳が無いよな?
濡れた肉壷はすんなり受け入れる筈です。
いくら寝取られたい願望はあっても妻とお互いの疎通と共有をかみしめたいのです。
さすがにこんな所でする筈は無い…不安がよぎりました。
僕はこの辺で止めに入る事に決めました。
その瞬間、若い男性は妻を軽々と抱き上げました。
そのままベンチの裏の床へうつ伏せに寝せます。
何をする気なのだろうか?
床は絨毯で出来ているので冷たくは無いのでしょうが、優しさで横に寝せた訳ではないようです。
何しろ若い男性のイチモツが浴衣の合わせ目からそそり勃っているのです。
若い男性は警戒心より性欲が勝ったのでしょう。
うつ伏せの妻の腰を引き上げ四つん這いのようにお尻を上に持ち上げました。
浴衣を捲り上げお尻が丸出しになります。
男性の一連の動作は慣れているのか早いのです。
あっけに取られた僕は止める間も無くただ見つめるだけでした。
これはダメだ。
立ち上がります。
既に若い男性の猛々しい肉塊は割れ目に当てがいなぞるような仕草をしています。
挿入間際の男性は何度も腰を引き寄せグイグイっと妻の身体が揺れています。
何故、妻は起きないんだよ。焦りと怒りが入り混じります。
まだ間に合う、汗が吹き出してきました。
僕は振り返り喫煙コーナーから出ようとしました。
すると廊下の向こうがガヤガヤと話す声が近づいてきました。
団体の男達がぞろぞろとトイレと喫煙所へ流れてきました。会場が御開きになったのでしょう。
このまま僕が左奥へ行き若い男性から妻を連れ戻しても大丈夫なのだろうか?
何故なら皆んなお酒を飲んでいるのです。
しかも女の話しで盛り上がる集団を信用出来ませんでした。
僕は冷静を装い喫煙所でタバコに火をつけました。
10人近く、ぞろぞろ入って来て一気にロビーはタバコの匂いに包まれます。
早く部屋に戻ってくれー。
そして妻がバレませんように。
僕は格子の隙間から妻の様子を伺います。
なに?…
息が止まりタバコの煙がむせ返りました。
あろう事か若い男性は大胆にも妻の足首を掴んでこちらへ引きずりながら近づいてくるのです。
まさか皆んなで部屋へ連れて行こうとか言い出すのでは?と更に汗で背中が張り付きます。
すると若い男性はさっき僕が隠れていた壁際の支柱の凹みへ妻と隠れました。
確かにベンチの影では2人の姿を見つけられるのは時間の問題でした。
今や、支柱の影に入って完全に2人の姿が見えません。
何が起きているのか想像の世界です。
喫煙所の男達がいなくなるのを待っているのでしょうか。
警戒心が強い割にかなり大胆な行動だったと思います。
僕は気になってしょうがありません。
喫煙所の中では1人また1人と徐々に部屋へ戻って行きます。
5人まで減り最後まで話す声がうるさかった2人もいなくなるとかなり静かになりました。
残りは僕も含めて4人が喫煙コーナーへいます。
1人は空いた空席を利用してベンチの上に横になってしまいました。
早く帰って欲しいのにもどかしくて仕方ありません。
僕はなんだかんだでタバコを4本も吸っていました。
突如、喫煙所に若い男性が入ってきました。
ヤバい僕の顔を覚えている可能性があります。
若い男性の姿は胸をガバッと開いてヨレヨレの浴衣は下も半開きです。帯びも、たるんでいました。
僕は腕を組んで下を向いて寝たふりをしまいました。
若い男性はそんな事を気にする様子もなく、タバコに火をつけ携帯を操作しながらニヤニヤ薄ら笑いをしています。撮った写真を見ているのでしょうか?
僕の妻をまるで物を扱うように足を使っていた事を思い出します。コイツが許せません。僕は眉間にシワを寄せ目を閉じながら若い男性を睨んでいました。
つづく
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