朝、二人してベッドで目覚めました。 いつもの二人に戻っていました。
嫁の本心がその時分かりました。 嫁曰く、職場で顔を会わせる相手だったので
怖くなったらしい。 確かに嫁の立場なら冷静に考えればそうだと思いました。
理性を保ったというのも有ると思いますが、冷静な嫁の立場での判断でした。
そんな嫁の気持ちを聞かされ私は、これでこの話は終わりだと思いましたし
私が嫁に望んだ一方的な考え方に気付かされました。
ただ、夫婦の間では夜の営みには刺激的な出来事でもあり今までとは違った快楽を
味わえていました。 言わば、疑似プレーという新たなジャンルに目覚めていました。
半ば諦めていた事でもあり十分満足していましたが、天に声が届いたというのか、
神様の悪戯と表現すればいいのか…取り方や考え方で変わってくると思いますが環境の変化が
私にありました。 5月のゴールデンウイーク開けに職場の上司に呼ばれました。
朝の打ち合わせ後の事でした。 仕事が終わる前、16時半頃に人事室に来てほしいとの事だけを
告げられました。 話の詳細は、転勤辞令の告知でした。 社内への報告はまだ公表出来ませんが
7月付けで移動の告知でした。 2年前にも告知されましたが、地元での就職でもあり本人の意思確認を
尊重していただき、その時は見送りになりました。 しかし、今回は全開の約束で次回は辞令に従う返事を
していた事もありまして、ストレートに告知のみでした。
その時は、純粋にいよいよかと思っただけでした。 課長から週末に飲みの誘いを受けました。
嫁にも報告出来ないまま週末を迎えていました。 そして、課長と飲みをした席で私の闇に仕舞い込んだばかりの
願望が目覚めてしまいました。 課長からは、単身赴任でのいどうにするのか等、嫁の居る私への配慮的な話を
してくださいました。そんな話をしいる内に目覚めてしまいました。
嫁は職場で会うから…。 それなら一緒に転勤先に行こう。 退職すれば…。
またまた自分勝手な事を考えていました。 その夜、初めて嫁に転勤辞令の話をしました。
嫁からもどうするのか聞かれました。私は会社の人事異動なので転勤日は決まった話ですが、嫁は会社を退職すると
なると、はい分かりました。6月一杯で退職ですねとはなりませんでした。
週明けに嫁は会社に事の次第を相談したところ、8月一杯は来てほしいとの事でした。
2人で話し合った結果、1ヶ月先に私が転勤先に行き、遅れて嫁が来るという計画になりました。
その結果を出してからでした。 5月も終わりに近づいていました。 嫁は、会社の配慮も有り嫁が勤める女子寮に
1ヶ月だけ入居させていただく事になりました。そんな事もですが、嫁が退職する話は直ぐに広まったみたいでした。
当然ですが、例の男の耳にも入りました。 嫁から報告がありました。
嫁「退職する情報が届いたみたい。 あれから会話はしていなかったけど今日、向こうから声をかけられて…」
私「そうなんだ。 それで何って?」
嫁「出来たら、もう一度食事に行けないかって…」
私「返事はしたの?」
嫁「まだよ。 困ったし…」
私「行きたくはないの? また考えて心の整理が付いたら言ってごらん」
私は、最初で最後のチャンスだと考えました。 毎日顔を会わす男とはリスクがあったが
これからは顔を会わさない関係になるなら人生で一度きりのチャンスだと
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