私も一度逝き果て、少し冷静な気持ちになり、真由美から
聞いた内藤との出来事を考えた。 真由美が内藤にされ事…
それどころか、今夜以上の事を真由美に望んだ自分。
本当に、これでいいのか? 現に真由美は内藤の手に掛かって
内容はともかく、内藤と真由美が行った行為は真実でした。
この時、私の心は揺れ動いていました。 真由美も私から
言われた事に悩んでいるだろう。 今夜起こった出来事に
後悔しているだろうと勝手に思い込んでいました。
なぜ、私が真由美の気持ちを勝手に思い込んでいたと分かった
のか。 真由美は、本気で考えていたからでした。
真由美の気持ちが分かったのは、年も明け私自身が内藤との
出来事も忘れかけていた時でした。 真由美も店の出勤が
約束では1月一杯で、残り2週間となっていました。
店に出ても残り4日でした。 平日の夜、店のママから真由美に
電話がありました。 初めは普通に話をしていましたが、
途中で急に真由美の声が小さくなりました。 電話を切り
真由美から話を聞けば
嫁「ママからの電話だったけど…。途中でママから変わって…」
私「どうしたの?」
嫁「内藤さん…。内藤さんが出張で今週末まで…。」
私「それで…?」
嫁「また店で会えたらいいねって…。今の電話は、それだけ…」
少し部屋の中の空気が変わりました。 嫁も意識していたと思います。
その後は、夜布団に入るまで、内藤の事については触れませんでした。
内藤の話を切り出したのは、真由美からでした。
嫁「ひろ君…今日の電話だけど…。」
私「ああ…」
嫁「実は、内藤さんから週末店に入る前に食事をって…
ひろ君には、黙ってたくなくて…」
私「それで、どうするんだ?」
嫁「内藤さんへの返事は、一度店で会って、翌日だから
食事に行くとしても土曜日に…」
私「けど、その前に店に飲みに来るんだろ? 大丈夫なの?」
嫁「そこは、大丈夫…。ちゃんと帰ってくる。」
私「真由美は、どうしたいんだ?」
嫁「分からない。 明日、店に出て内藤さんに会ったら考える」
私「分かった。 取りあえず今日は寝ようか」
翌日、真由美を送り出した。 そろそろ真由美も店を上がる時間
でした。 私は、寝入ってました。真由美から連絡が入っていました。
嫁「ひろ君、起きてる?」
嫁「もうすぐ、店を上がるけど、連絡できる?」
真由美から電話の着信も入っていました。 店を上がったであろう
時間から数分後、次は30分後、そして最後はその30分後でした。
私が目を覚ませて、真由美からの連絡に気付いたのは、深夜3時を
まわっていました。 今までも、寝てしまい、店から戻った真由美に
起こされ寝室に移動するという事もありました。
つもなら店から戻っている時間を過ぎていました。
寝ぼけた状態で頭の整理ができないまま、変な心配だけはしていました。
もしかして、風呂に居るのか? 居ませんでした。
間違いなく戻っていませんでした。 慌てて真由美に電話を掛けました。
真由美は、電話に出ませんでした。 一人リビングで焦っていた時でした。
玄関のドアが開く音が聞こえました。 急いで玄関に向かいました。
玄関先に立っている真由美の姿を見て、ホットしたのは
束の間でした。 真由美に近寄ろうとすると
嫁「ひろ君、チャット待って…」
嫁の一言で、私の足も止まりました。
嫁「ひろ君…あのね…内藤さんが今日店に来たの…」
私「ああ、昨日聞いてたから知っているよ…」
嫁「それでね…。ひろ君には何度か連絡を入れたけど…電話にも出て
くれなくて…。 昨日帰って来るって約束したのに…
店を上がった後、内藤さんと……」
私「内藤とどうしたんだ…?今まで内藤と居ただけだろ?」
嫁「違うの…。また内藤さんに迫られて…。 それで…
結局…。 この前と同じ事に…。 ひろ君、あの時私に言った事
ひろ君の本心なの? ひろ君も望んでいる事なの?」
私は真由美が何を言いたいのか、分かりました。
覚悟を決めて私も答えました。
私「本心だよ…。 真由美が分かってくれるなら望んでいるよ」
嫁「ひろ君の気持ち私も分かったよ…。私も、正直に言うね…
お願い、だから今日は私を前みたいに沢山罵って…。
今日何があったか、ひろ君に全部話すから…」
あろう事か、真由美は玄関先から来ている服を一枚づつ脱ぎながら
私に近寄ってきました。 そのまま浴室に入って行くと。
嫁「直ぐに行くから、待てて…」
浴室の中から真由美が私に告げました。
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