部屋に戻ると、既に布団が敷かれていた。
私は、お酒のせいか腹立たしさがまだ残っていた。
妻も同じく、気持ち悪いと言って怒っていた。
妻は見た目によらず気の強い女で、普段ナンパなどしつこい奴には大声で一喝することもある。
私は少し気持ちを抑えようと思い、もう一度風呂に入ることにした。
妻も誘ったが妻は今は入らないというので1人で入ることにした。
1人で入るなら部屋の露天風呂もいいが大きな風呂と思い、妻を部屋に残し大浴場に入ることにした。
大浴場の男湯は、風呂の終わりの時間が近いせいか空いていた。
私は腹立たしい気持ちを抑えようと少し長めに入った。
気持ち良いのとお酒のせいで、湯船で少し寝てしまった。
風呂から出て脱衣所の時計を見ると23時半頃で清掃員の人が準備をしていた。
私は慌てて浴衣に着替え部屋へと向かった。
部屋のドアを開けると中は灯りがなく、真っ暗だった。
布団がもう敷かれてたので、私はもう妻は寝たと思い起こさないように部屋の襖をそうと開けた。
やはり部屋は真っ暗で何も見えない。
だが人の気配はしたので、起こさないようにゆっくりと部屋に入った。
次の瞬間、顔の左側にとても激しい衝撃を受けた。
何が起こったのかわからないが、また直ぐに今度は顔の右側に先程と同じくらいの衝撃を受けた。
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