私は部屋の戻ったが、違和感だけが残っていた。
だが、やはり妻の安否が確認された安心感だからか、知らぬ間にソファーで眠ってしまった。
何かの音で私は目が覚めた。
その音は、妻がキッチンで料理をしていた。
外はもう薄暗く、時計を見ると19時になろうとしていた。
妻は私が起きたことに気づき「おはよう」とだけ言い、無表情で料理を続けていた。
私は今朝のことが頭から離れなかったが、今そのことを妻に聞く気にはならなかった。
20時頃、妻と二人っきりで食事をした。
二人だけの食事なんて、娘が生まれる前の事で久しぶりなのだがこの雰囲気はいったいなんなんだろう。
食事を済ませ片付を終わった妻が一言言った。
「明日の朝、帰ります。」と...。
それだけ言うと、妻はまた私の寝室に入りドアを閉めた。
聞きたいことは山ほどあるが、私は何も言えなかった。
その晩、私はソファーで寝た。
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