大晦日の出来事…
昼間、大掃除もほぼ終わり、買い出し諸々が終わって一息ついている時のことです。川野さんからメールが入りました。
『絵梨さんを呼び出してみました。もしこっちに来てすることができたら夜にデータを渡します』
自分が川野さんに返信し終わった頃、妻がパタパタと音を立てて出掛ける用意を始めました。
妻 『よし君、ちょっと出掛けて来るけどいい?』
俺 『どうした?』
妻 『うん…その…年賀状出し忘れた人がいたことに気付いて…ちょっとすぐに出しに行きたいの』
俺 『そっか、気を付けてね』
妻 『うん…』
洗濯カゴの奥には温もりが残った青いショーツが押し込まれていました。
ポストまでは遠いと言えば遠いけど、それでも往復で40分…妻が戻ってきたのは2時間後でした。
俺 『遅かったね、どこまで行ってたの?』
妻 『うん、あそこのポストのところ、高校生が座り込んで喋ってて嫌だったからもっと先の郵便局のとこまで行ってた』
俺 『あんな遠くまで』
妻 『ついでにコンビニでお金下ろしたりしたから』
夜…
デデーン…全員、アウト~
妻 『あっはっはっはっはっ!』
俺 『お酒ないな、コンビニ行ってくるわ』
妻 『え、今から?』
俺 『明日、川野さんと会ったらうちで飲むだろ?朝から初詣行くし、今日中に買っといた方がいいだろ』
妻 『えー、分かった気を付けてね』
家を出て曲がったすぐのところで待っててくれた川野さん。
川 『これ』
俺 『すんませんいつも』
川 『今年1年本当にいい思いをさせて頂きました』
俺 『いえいえ』
川 『俺ばっかり申し訳ないから、今度俺の女貸そうか?つっても人様の妻だけど』
俺 『いやー、自分は絵梨にぞっこんなんで』
川 『そっか、気が変わったら言ってよ』
酒を買って自宅に戻る。夫婦水入らずの入浴が終わり…
妻 『よし君寝ないの?』
俺 『仕事始めで会議入ってるから、その準備とかちょっと…』
妻 『そっか、明日早いから無理しないでね』
仕事と言えば干渉することはない、いい妻だ…
自室でパソコンにイヤホンを繋ぎ、フォルダを開く。動画だ…
※元投稿はこちら >>