嫁は曽我からの問いかけなど無視をして逝き果てました。
梁型がソファーから床にボタリと落ちました。
曽我の声だけは、携帯から聞こえていました。
身を隠していた私もそっとカーテンからユックリと出て
行きましたが、嫁は私に気付きません。ソファーの後ろを通り
嫁を覗き込みました。はしたない姿でグッタリとしていました。
私も落ち着こうとキッチンに行き、煙草を吸いながら
ソファーの上で身動きをしない嫁を眺めていました。
オナニーに入り込み曽我の声も聞こえていなかった嫁でしたが
部屋中に聞こえる携帯からの曽我の声を微かに感じたのでしょう
声の聞こえてくる場所を手探りで探していました。
携帯を手に取りました。 グッタリしたままの体勢は変わらず
持った携帯を耳に当てました。 スピーカーモードにしている声は
微かにキッチンにいても聞こえてきました。 嫁も先程よりは
なにか答えている様でしたが、何をいっているのか?さっぱり聞き取れ
ません。曽我は必至で話しかけていました。
私は身を潜めて、ソファーの後ろに隠れるように床に座り込み
嫁が何を答えているのか? 聞いていましたが、ロレツが回らない上に
寝ぼけたような状態で受け答えをしていました。
嫁「うん…今ね……。」
曽「ご主人は…」
嫁「旦那さまは……いな…よ…」
曽「本当か…」
嫁「う……ん。」
曽「どこかに出かけたのか?」
嫁「お・し・ご・と」
曽「しごと…?」
嫁「お・し・ご・と」同じ事を繰り返し答えていました。
曽「しごと…?居たよね? 」曽我も嫁の返答に?だったみたいです。
嫁「お・し・ご・と」また同じ返答をする嫁。 流石におかしいと思ったのか
曽「今日、一緒に食事しただろ……」
嫁「だ…って…」
曽「何?」
嫁「おし…ごと…だもん」 流石に私も嫁が夢の中にいるのか
言動がおかしいと思いました。 酔いと眠気、そして何度も逝き果てた体と
思考回路がマヒしていました。現状を何も見えていませんでした。
嫁が動いた音がしました。 ソファーの背もたれから嫁の嫁の頭が見えました。
起き上がったようでした。 私は息を潜めました。
私自身、過呼吸になりそうでした。 曽我と思考回路がおかしくなった嫁の
会話が続きました。
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