信也の携帯に嫁から報告が入りました。
嫁「誘い方は、OKしてくれた。 今度は、何時実行するか
自分で考えろって…」
私は、今の嫁がどう思っているのか知りたくなりました。
信「色々大変だな~。それで、順子さんはどうなの?」
嫁「どうなのって…。 何時実行するか…。」
信「何時実行するかより、本当は今からでも……って気持ちに
なってたりして。 正直なところ、どうなの?」
嫁「今から…?」
信「そうだよ。」
嫁「旦那にも色々と言われて、信君からは、そんな事を言われて
変になりそうだよ。」
信「それで…正直、今からでも?」
嫁「うん。そうよ。 信君には、もう変に思われてもいいよ。」
信「冗談で、旦那さんに今からって言ってみたら」
嫁「それは言えないよ」
信「けど、本当の気持ちでしょ?」
嫁「そうだけど…」
今、嫁の頭の中は、曽我の事を考えている事が分かった。
信「ごめん、ごめん。 それで、どうするの? 旦那さんの気が変わらい
内の方がいいと思うよ。」
嫁「けど、本当に何時にすれば…。」
信「こうなったら来週末に実行するしかないよ。 もう日曜になっちゃたし、
週明けの月曜日にでも、”週末飲みに連れて行って”て言えば。」
嫁「ごめんなさい。こんな遅い時間に。もう日にちが変わっちゃてたね。」
信「いいよ。気にしないで。それでどうする?」
私は、信也として嫁に出したアドバイスに自分でも別の悪戯というか
もし、こんな事を嫁に言ったらどうなるのか?と、閃いてしまいました。
それは、曽我と約束をさせて後に、”やっぱり、やめよう”と、言ってみる
ことでした。 信也との話で嫁は、「週末に実行します」と回答がきました。
私も承諾しました。
私「曽我と約束が出来たら連絡するように」
嫁「はい。」
そして、月曜の夜、嫁から報告が入りました。
当然ですが、信也用の携帯にも同じ報告が入ってきました。
嫁「約束できました。時間と場所は曽我さんに任せました。
また決まれば連絡するのでいいですか?」
私「分かった。また報告しろよ。」
信「了解です。また、何か進展があったら相談してね。」
続けて、二役分の返事を返しました。 それから、2日経った時に
あの時、閃いた事を実行してみました。
私「とつぜんだけど…」
嫁「どうしたんですか?」
私「あの事だが、やっぱり止めようかと…。今夜中に答えを出すから
少し時間をくれ。すまん。」
嫁「分かりました」
嫁も慌てたのでしょう。信也用の携帯に
嫁「緊急事態」とだけ、書き込みが送られてきました。
心配したかの様に返事を返してやりました。
信「どうしたんですか? 緊急事態って? もしかして旦那さんに
バレた?とか。」
嫁「そうじゃなくて、止めようかって…」
信「ね。言ったでしょ。気が変わるかもしれないって。
それで、止めるの?」
嫁「まだ分からない。少し時間をくれって。今夜中に……とは
言ってたけど。」
信「旦那さんの答は別として、順子さんはどうするの?
止める。って言われたら、週末の約束はキャンセルするの?」
嫁「私から誘うというか、頼んでおいてキャンセル…言えないよ。」
信「だったら、旦那さんが仮に止めると言っても、分かったって返事をして
本当に飲みにだけは連れて行ってもらえば?」
少し、嫁の心の隙に誘惑的なイケナイ方向へのアドバイスをしました。
嫁「けど…。その晩か夜に旦那から連絡があったらどうするの?」
信「風呂に入っていたとか、もう寝てたから気付かなかったって…色々
言い訳して、後から折り返しの連絡すればokじゃない?」
嫁「けど、時間が開き過ぎても…」
嫁からは、色々な心配事を相談してきました。 当日の相談をしてくる時点で
週末、曽我に会う事として、嫁の気持ちは傾いていると感じました。
信「食事とか飲むだけなら、少し席を外すなりして連絡出来ると思うっけど。
ただし、それ以上の事態になったら別かもね」
嫁「そんな~。別の事態って、………だよね。」
信「そうだよ。けど、前みたいに誤魔化せば?」
嫁「前みたいに?」
信「電話が掛かってきて……って、言ってたじゃん。」
嫁「けど、もう無理だよ。」
信「どうして?」
嫁「だって、正直あれから数回は曽我さんと……したけど、
前は、電話してみる?って言われたりしてるし
本当に電話に出たりしたら、曽我さんも協力をどこまで
してくれるか? それより理性が保てるか自信無いよ。」
信「じゃーヤバイ事態にならない様にするしかないね。
これ以上は、俺も、どうしてあげる事も出来ないかな。」
嫁「だよね。 けど、会っちゃえば自信ないよ。」
結局は、私が止めると言ったとしても、キャンセルしないなら
嫁は、曽我と……。だと感じました。 すなわち、キャンセルしない
事を選択した時点で、私に嘘をついて、嫁は曽我に抱かれる事を
望んだという結果になります。 私は、悩みました。このまま予定通りに
進める答えを伝えるのか、嫁の選択を試してみるのか。多分、どちらの
選択をしても、嫁は曽我に……。だと思ってはいました。
私が選択したのは、嫁が嘘をつくなら、嘘をつかせよう。
そして、嘘をついて曽我に抱かれたなら、今度は気付かない振りをして
嫁を責めてみよう。そう決まました。
私「やっぱり止めるよ。 曽我には断ってくれ。
申し訳ない」
嫁「分かりました。今日は遅いので、……。」
そして、信也用の携帯にも結果報告が…。
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