あの日以来、単身先に戻った私は、そんな事ばかりを
考える様になっていました。夫として時々嫁に連絡を
するが変わった様子はなく。信也としても時折、連絡を
してましたが、男との話は無く、「梅雨の季節になったね」
とか普通の会話しかありませんでした。 男について、
嫁から話題が出ないのは、言わないだけで本当は…。と
思い、それとなく聞いてみました。
信「ところで、近頃どう?」
嫁「近頃って?」
信「上司の人とはどうなの?」
嫁「何もないよ」
信「何も?」
嫁「うん。そうだよ。 どうして?」
信「いや~少し、どうなっているんどだろうかな~って」
嫁「何か期待した?」
信「期待というかね。 久し振りにエロトーク聞けるかなって。」
嫁「なるほどね。 残念でした。」
信「我慢出来てるんだ。」
嫁「まぁーそれなりには…」
信「それなりには?」
嫁「旦那がくれたプレゼントもあるしね。」
信「なるほど、アレね。」
嫁「そうよ。」
信「役立っているね。 けど、向こうからは何も、お誘いは無いの?」
嫁「うん。」
信「もし誘われたら?」
嫁「ヤバイかな…」
信「そうなんだ。 もしかして…」
嫁「もしかして…って何?」
信「上司の事考えながらって事」
嫁「それも、あるかな。」
私は、少し安心した気持ちと、何も進展が無い事実に、
複雑な気持ちになっていましたが、「それも、あるかな」
という返事に、悪魔の声が囁きました。 何か一押しすれば…。
信「自分からは誘わないの?」
嫁「私から?」
信「そうだよ。」
嫁「けど、どうやって誘うの? 私から求めているみたいじゃない」
信「だって、先言ってたじゃん。 上司の事を考えて…って。」
嫁「そうだけどね。」
信「本当は、いつも考えているんだろ?」
嫁「違うよ~。旦那に変な事を言われてからだよ。」
信「変な事?」
嫁「うん。言ったでしょ。旦那に、上司に誘われたらって話」
信「そうだったね。 まぁ~俺から進めるのもなんだからね」
嫁「また、何かありそうなら連絡するね」
私は、何かを感じ取りました。 夫としての私からも、何か
手段を使って、嫁をその気にさせれば、もしかしたらと。
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