姿が見えないまま音だけが聞こえるのもなかなか興奮するものです。
私は再び部屋に戻るとまたタバコに火をつけました。
しばらくすると二人の笑い声が聞こえてきました。
その笑い声に無性に腹が立ちました。
会話をしながら二人で一緒に出てきてバスタオルで拭き合っていました。
彼女が不機嫌そうにタバコを吸う私を見て『ごめん、待ったよね?』と言いました。
私は無言で首を横に振りました。
不機嫌そうな私に、男は何だかすいませんという感じで彼女の後ろに立っていましたが、そんな態度とは裏腹に下半身はビンビンに勃起していました。
この野郎と思いましたが、我慢しました。
初めこそ、この男の柔らかい物腰に好感を抱き、この人に私の彼女を抱いてもらうという気持ちでおりましたが、私の彼女と馴れ馴れしく会話をする姿を見ていると段々と腹立たしくなり、私の彼女を抱かせてやるんだぞという気持ちに変わっていきました。
しかしこの怒りの感情、所謂嫉妬こそ最大の興奮の材料となる事も理解していました。
私は早速二人をベッドのフチに座らせ、そこからはお互い自由にしてみていいよ。と言うと、ソファーに腰掛け、またタバコに火をつけ鑑賞を始めました。
お互い見つめ合っては照れ笑いをし、背筋を伸ばして深呼吸をしたりしています。よそよそしさが堪りませんでした。
痺れを切らし、私が男に気付かれないよう 彼女に目で合図を送り、〈チューしろ〉と口を尖らせる真似をしました。
すると彼女は〈えぇ~?私から?〉と苦笑いをしながら口をパクパクさせました。
彼女はいよいよ覚悟を決め、咳払いを1つすると、男の膝をちょんちょんと叩き、言いました。
『…キスする?』
「あ、はい…」
おどおどする男に、彼女の方から唇を奪い、自ら男の口内に舌を入れていく彼女を見て、ドキッとしてしまいました。三者の視点で見てみると結構可愛いかもと思ってしまいました。
そして段々とスイッチが入り、男の首に腕を回していく彼女に目を奪われました。男が彼女の腰に手を回したと同時に言いようもない嫉妬心が溢れだしました。
私は目を背けたくなる気持ちと、激しい興奮に歯を食い縛りながら二人を見詰めました。
7年間もの間、色んな彼女を見続けてきましたが、今までで一番彼女を心の底から美しいと思いました。
男が彼女の胸を触りだします。
『んんっ…』
舌を絡めながら小さく喘ぐ彼女に私の下半身はムクムクと反応し始めました。
男はとにかくキス魔で、キスをしたまま彼女を押し倒し、男の口から一旦口を離した彼女の顔を追いかけ、無理矢理舌を絡めています。
『んんん…』と彼女が口を塞がれながら声をあげました。雑に彼女の乳首をコリコリと摘まむ男に彼女が痛いというような声をあげました。
『んんんー!!』
野郎…!と内心思いましたが、再び歯を食い縛り我慢しました。
目の前で彼女がレイプされているような感覚に陥り、私も凄く興奮していたからです。
やっと彼女の唇から口を離すと、少し口から糸が引きました。
それがまたネットリとしたキスを連想させ、私を興奮させました。
彼女はキスがあまり好きではないと前々から言ってました。しかし男が乳首に下品に吸い付きながらパンツの中に手を入れて彼女のアソコを愛撫しだすと、クチュクチュと水を帯びた音が鳴り響きました。
私とのセックスでもこんなに濡れたことは恐らくありませんでした。
私はいつも彼女のアソコを指で愛撫する際にはうっすらしか濡れない為、クンニを先にして、唾液でグチョグチョに濡らしてからしていました。
彼女も相当感じていたのです。
かなりの敗北感を感じました。
でも初めての男に抱かれているからいつもよりも感じてしまってるのだろうと自分で自分を慰めました。
男にしつこいほど身体中を舐められ続けた彼女は受け入れ体制になっていました。欲しそうな顔が見ていて分かりました。
しかし男はしつこい愛撫をやめようとはしませんでした。私も舐めないような場所も、この男は舐めました。
尻の穴、手の平、手の指、足の裏、足の指の間と。
普段舐められた事のない場所を徹底的に舐め尽くされ、普段クンニですら絶頂を迎えた事のない彼女が四つん這いにされ、後ろから乳首を指で弄られながら尻の穴を舐められて絶頂を迎えました。
喘ぎ声も私の時よりも大きく、何度も何度も『スゴい』を繰り返していました。
完全に私は蚊帳の外でした。
四つん這いから崩れ落ち、肩で息をする彼女を見下ろしながらゴムを装着する男に、こいつは俺よりも何もかも優れていると感じてしまい、私はタバコを吸うのも忘れ、二人の営みをただただ傍観する事しか出来ませんでした。
彼女にこの男を会わせてしまった事を段々と後悔し始めました。
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