<三谷幸喜風>
「圭子ちゃん、僕、君に話があるんだ。」
「あたしも、あなたに話があるの。」
「じゃあ、君から話して」
「やだ、ダーリンから言って」
「じやんけんで決めよう、最初はグー、じゃんけんポイ。
圭子の勝ち。君から話して。」
「どうして、負けたほうから話すルールじゃないの。」
「そっか、先にルール決めてなかったよね。
じゃあ、負けたほうから話すルールで。最初はグー、じゃんけんポイ。
君の負け。圭子ちゃん、先に話して。」
「うん、わかった。私の話、なんだと思う?」
「わかんないよー」
「じゃあ、言うね。--できたの。」
「何だって、何が・・・できたの。」
「うーん、もう、ダーリンたら。赤ちゃんができちゃったの。」
「えーーすごい、二人目ができたんだ。男、女?」
「もーちょっとちょっと。」
「教えてよー、男の子なの、それとも、女の子?」
「気が早い、まだわからないのよ。」
「あ、そっかー、そうだよねー。」
「ダーリンの話は何なの?」
「えっ、忘れた、ほんとに忘れちゃった。」
「変なの。また、思い出したら話してね。」
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