その日は正直、
仕事など全く手につきませんでした。
見た映像と富永さんの話が、
頭の中を埋め尽くしています。
そうしている間も、
アカネはあの部屋へ行き、
富永さんに調教を受けているのかもしれない。
もしくは何処かホテルで、
また違う男のイチモツを相手させられているかもしれない。
もしかしたら、
何処かに連れ出され野外で羞恥に喘いでいるのかもしれない。
私がもし口を挟めば、
アカネは私の元に帰ってきてくれるかもしれない。
でも、
私に富永さん程の性癖もイチモツもない。
私ごときに、
今のアカネを満足させてやる自信なんてない。
いやむしろ、
あのアカネがこれからどこまで堕ちていくのか、
見てみたい。
富永さんは、
「君の協力があれば、
更に調教もしやすくなる。」
とさえ言っていた。
見てみたい。
アカネのそんな姿を。
心ここにあらずな私を心配する従業員達を帰らせ、
なんとかその日の自分の仕事を終わらせた頃、
私の気持ちは、
案外あっさり決まってしまっていました。
預かった誓約書に署名し、
帰宅前に例のマンションの郵便受けに入れ、
アカネの待つ自宅へと帰ったのです。
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