嫁の愚痴、不満は私個人にもありました。 一人でも夜の
街に飲みに行く回数が増えた事でした。 嫁から注意され
ても「うるさい!」と言って、嫁の言う事など無視をして
飲みに出ていました。 私が行っている店を探し出して
店まで来た事もありました。 大ゲンカにもなりました。
その後は、少しは回数も減ったと思います。 私の私生活が
乱れている事が原因で嫁が怒っているのは理解していました。
私の勝手な言い分ですが、男の立場からして嫁に対し、少し
「口うるさい女だ」と思うようになっていました。
「お前だって…」と嫁に言い返してやりたかったが、正直
嫁に言い返す様な出来事もなかった。 時折、嫁に対して
「何かあったら俺も言ってやるぞ」と考えるようになっていました。
そんな気持ちもあったからだと思います。 M君の指導も終わり
中途入社してから1年が経ちました。 それまでも、相変わらず
家によく来ていました。 1年も経つと、M君も家族の一員というか
仕事が休みの日でも、たまにですが晩御飯がてら早くから我が家に
来るようになりました。「風呂に入って帰れば」とか、遅くまで
飲んだ時は、そのまま家に泊まって帰る日もありました。
職場の人間が家に来ると愚痴をこぼしていた嫁ですが、M君には
愚痴一つこぼしませんでした。 嫁には、お姉さんがい二人姉妹
だったので、弟が出来た気分だったようです。 M君は、
家で飲んでいても、やはり会社の上司という事も有り私との会話は
敬語でしたし、上司と部下という関係でした。 しかし、嫁とは
上司の奥さんというより、年上のお姉さんみたいな感じでした。
嫁も私の部下という事は、頭の中では理解していますが、M君に
対する話し方や、やってあげる事は、夫の部下とは意識していない
ようにも感じました。 私も、そんな嫁に不愉快と感じた事は
ありませんでした。 休日、私がゴルフで晩に帰って来る日など
嫁とM君が買い出しに行き、私がゴルフから戻ると嫁が食事の準備
をし、M君はリビングに座りテレビを観ている。 嫁は「おかえりなさい」
M君は「お疲れ様でした。お邪魔しています。」と、私の帰りを
待っていました。 私は、そんな光景も普通に受け止めていました。
私とM君は、「今日のゴルフどうでしたか」 「あー疲れただけだったよ」
「僕は、ゴルフとかやった事がないもので…」「今度、打ち放しに連れて
行ってやるよ。」など、他愛もない話で盛り上がっていまいた。
嫁とM君に至っては「今日、買い物してたらM君、弟と間違われちゃった。
○○さんにスーパーで会って、あれ?ようこさん弟さんいたっけ?って
言われちゃった。」と、少し嬉しそうに私に説明。
M君は「すみません」と、少し照れくさそうにペコリ。
みたいな日常もありました。 次第に、私・嫁・M君の3人で家飲みを
する日は、嫁も私の晩酌に付き合うときよりも多く飲んでいました。
会話も弾み、嫁もリラックスしていたからでしょう。 部下だったり
他人が家に来る日は、嫁も身なりを少しは気にしていましたが、M君と
3人での時は、私と2人で居る時と同じ身なりで生活をするようにも
なっていました。 M君に対しては、他人という感覚では無かった様です。
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