翌朝になっても興奮冷めやらぬ私は、大胆な行動にでました。
嫁をマンションに残し、男の居るネグラに手土産を持つって訪問しました。
早く行ったつもりでしたが男は居ませんでした。 自宅に戻る時間もあり
刻々と時間が過ぎていきました。 時間が経つと共に人も公園に遊びに
出て来ました。 男とは、会えないままマンションを後にしました。
どうしても男の事が頭から離れられない私は、翌日の仕事が終わり
自宅に戻ると、公園に向かって車を走らせました。
公園に着いた頃には、外は暗くなっていました。 公園にある男の
ネグラを見ると、薄く明かりが灯されていました。 買ってきた手土産を
持ちネグラを訪ねました。 男が顔を出しました。
男は、暫くするとネグラから出てきてくれました。 ネグラの近くにある
ベンチに座り、男との切っ掛けを作るための話を私から始めました。
外灯の明かりが男の顔も照らしました。 風貌は、ぶしょう髭が生え
作業ズボンを履き、ポロシャツに薄いヤッケの様なコートを着ていました。
一方的に私が話をしました。 私の話に、時々返事を返してくれました。
男は、なぜ私が今日ここに来たのか。 察していました。
嫁の事に触れる事の無い話ばかりをしていました。 いつ話を切り出そうか。
そんな事を考えていた私でしたが、男から嫁の話を出してきました。
「どこの誰だか知らないけど、嫁さんの事で来たんじゃないのか」
思いもよらない展開に私の方が一瞬返す言葉に詰まりました。
「はい。実は、その通りです。 気付いてましたよね?」
「それで、何の用事ですか」私は、土曜日の夕方の出来事を確認しました。
男も正直に話してくれました。 嫁から聞いた話と同じでした。
「奥さんが、やっている事の意味は直ぐに分かった。 奥さんの様な女が
世の中には居ることぐらいは分かっていたが、まさか自分の前に奥さんの様な
女が急に現れたから夢でも見ているのか?と思った」
確かに、私も男の立場なら同じ事を思ったでしょう。
その後、嫁の話や男の話をして帰りました。 また来ますと約束をして。
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