2月の後半頃、週末に一人で旧家の実家に戻りました。
仕事を終えて実家に向かったので着いた時には夜の
10時を過ぎていました。 土曜の朝になり、納屋の
片付けや畑に植えてある野菜を収穫。 少しずつ
ですが、不要な農作物は収穫が終わる度に処分できる
物は苗木を抜き取っていきました。 栽培されていた
物は、茄子やトマト、キュウリ等の糧菜園程度の栽培
でしたので、さほど処分するには問題ありませんでした。
色々と作業をしていると、ご近所の方とも顔を合わせました。
もう20年近く会ってない方ですが、中には私の事を覚えて
くれていたご老人も居ました。 生前、親父とも交流が
あり私の話も時折出ていたらしいです。 夕方になり
食事の準備をしよと買い物に出よとした時、一人の男性が
訪ねてきました。 見た事もない方でした。 話を聞くと
日中、お会いした方の息子さんでした。その男性は、
「こんばんは。」とは挨拶しましたが、無口なまま私に
ビニール袋と紙を手渡しました。 紙を開くと手紙が書かれて
いました。 「たいした物ではありませんが、息子に晩御飯の
おかずにと思い持たせました」と書いてありました。袋の中を
覗くとタッパーが二つ入っていました。 息子さんに
「ありがとうございます。」と伝えると、頷いただけで
帰っていきました。 翌朝、確かこの家だったかなと、タッパー
を返そうと家を訪ねました。 丁度、庭先で作業をしていました。
「おはようございます。昨日は、ありがとうございました。
美味しくいただきました」と挨拶をしました。 すると
オジサンが、「息子のこと覚えてる? 小さい時、遊んでもらって
たんだよ。 子供のころは、歳が離れているから遊ぶといっても
幸君が年に数回この家に来た時だけ面倒をみてくれていた感じだけどね」
私は、遠い記憶を思い出そうとしました。 そういえば、中学から高校
までの間で、幼稚園児ぐらから小学生ぐらいの男のがいあたな~
と、何となく思い出しました。するとオジサンが「内の息子は、今でも
あんな感じだから当時も幸君に迷惑かけていたもんな」と言われました。
今一たいしあた記憶も思い出せなかったので「いやいや、そんな事
ありませんよ」と、適当な返事をかえしました。
オジサン「小さい頃からチョット変わっていて、幸君の家に勝手に
入って行ったり、幸君の持っている物を取っては、自分のだ~って迷惑
かけてばかりだったから。今でも、チョットよろしくないけどね。」
私は、少し思いだしました。 家に入って来るのは、いいとして、オジサンが
連れに来ても「僕のお家」って言い帰らなかった事があった。
それと、確かに親父と畑仕事の手伝いをしていたら使っていたスコップやら
道具を取っては「それ使うから返してね」と言っても「ぼくの」って返して
くれない男の子が居た。 思いだして行くと色々な事が、思い出せてきました。
大した迷惑とは感じていなかったし、変わった男の子だなと位にしか感じていなかった
と思います。しいて言えば、高校の夏休みに友人たちと泊まりで数日間
来ていた時に、友人の飲んでいたジュースだったか何だった忘れましたが、
「これ僕の」って言い出し結局、友人も諦めたけど、友人は
「あの坊主何なんだよ」と軽く怒っていた気がします。
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