確かな確信もなく憶測だけで想像していました。
・嫁は健ちゃんの行為を目撃した
・健ちゃんの居た後に嫁が目にした物は
・小屋の隅に置いてあった雑誌を嫁が見つけて読んでいる
嫁と、話をしていても色々な憶測しか出来ませんでした。その憶測を
しながら興奮していたのも事実でした。 そのまま話も終わり翌朝に
なっても何故か昨夜の話が頭の中から放れない。同じ憶測と妄想だけが
何度も頭の中で繰り返されました。 我慢の限界を超えた私は、本来なら
今日の仕事が終わった晩か、明日の朝に出発して嫁を置いてきている実家に
向かうはずでした。週末の金曜でしたが、急な有給休暇をとり、一人置いてきたと
言うより放置してきたに近いであろう嫁の居る旧家の実家に向かいました。
嫁には私が向かっている事は告げませんでした。そうと、なれば私も少しの準備をしました。
・出来れば、誰にも見つからないで実家に入る
・隠れて嫁の行動を観察する
・家の外全体が見える場所は? 色々と考えた。
小屋はどうか? 誰かが又、農具を借りに来たらヤバイ
直接、家の中のどかか隠れる場所は? 押入れ位しか無い。無理がある
放れの家は? 場所としても問題なさそうだが、放れの家の鍵を嫁が旧家に
持ち帰っていたら入れない。 入口にあるポストの中にそのまま置いていてくれる事が
重要でした。 しかし、場所としては確かに最適の場所でした。
私は、軽い野宿を覚悟の上で、出来るだけの準備をして実家に向かうしか方法はありませ
でした。 お昼に嫁に連絡をしました。丁度、市街地に着いた頃でした。
私「もう一日、我慢して待っていろよ。」少し、命令口調で言いましたが嫁は
嫁「大丈夫です。」何が大丈夫なのか? 嫁の返してくる返事一言、一言が私には妄想の
材料にしかなりませんでした。 放れの家の鍵の事も確認しなくてはと思い、それとなく
嫁に確認しましたが、元の在ったポストにそのまま置いてある事も分かりました。
まずは、一つ問題をクリアー出来ました。 そうなれば、どうやって中に入るか?
その前に、乗って来た車はどうするか? 今日は野宿になる事の準備として市街地で食品や
飲み物等を購入しながら考えました。 大型スーパーの駐車場に駐車し、そこからはバスで移動する
事にしました。実家のある一つ手前の乗車場で下車しました。 1時を回っていました。 実家が見える
場所には歩いて30分程で着きました。 まだ誰とも顔を合わせていませんでした。
仕方なく普段は通らないであろう脇道から山の中に入りました。 旧家の裏山から敷地内に入るしか
私には方法が思い付けませんでした。 道の無い山を歩いているからなのか、これからの事を妄想し
期待して興奮していたからなのか、私の息も上がっていました。裏山までもう少しの所で、嫁に連絡を
しました。 裏山から放れの家に入るにしても嫁と遭遇しては、ここまでの苦労も水の泡です。
私「いつもお世話になっているから健ちゃんとこのオジサンに庭にキュウリが生っているて言ってたよね
それを持って行ってあげて」と、適当な頼みごとをしました。 嫁が、持って行ってくれている間にと
考えての作成んでしたが、裏山から様子を伺っていましたが、一向に嫁が出て行く姿が確認できませんでした。
不自然かとも思いましたが、ここ数日でもそんなに途中で嫁に連絡をしませんが、その時だけは連絡をしました。
私「ところで、明日だけど出る前に連絡する。 それより、持って行ってくれた?」 自分でも話の内容は、
不自然としか思えませんでしたが、まさか私が、直ぐ裏山に潜んでいるとは思っていない嫁には私が思う程、
不自然とは感じていなかった様でした。
嫁「分かりました。それと、今から持って行っておきます」 しばらくすると、健ちゃんの家の方に向かって
歩いて行く嫁の姿が確認できました。 急いで、放れの家の中に入り、裏の小窓を開け、そこから一旦外に出て
鍵をポストに戻しました。 スタンバイ完了しました。 静かに家の中を移動しながら、家の中から見える外の
確認をしました。 予想以上に周辺の確認ができました。場所を変えると旧家の部屋の中や風呂場の外も確認
できました。 家の前の庭は、小さな畑も含め小屋の裏までは仕方ありませんが、全体が確認できました。
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