家が見える所まで帰って来た時、少し曲がった道を歩き進めると
家の敷地に入る前、ゴミ保管場所の前で嫁が袋を持って立っていました。
直ぐ横と言いますが、前には健ちゃんが立っていました。
何も考えずに私は、「健ちゃんが居たー」という思いだけで、二人の立って
いる所まで、足早に駆け寄りました。 嫁は「あっ!あなた」という様な
表情をしていました。 私から出た言葉は、ありきたりな言葉でした。
私「健ちゃん、こんにちは。」 健ちゃんからの返事はありませんでした。
私「健ちゃん、俺の事覚えてる?」 オジサンの話からして覚えている訳も
無かったのですが、そんな言葉しかけけれませんでした。
健ちゃんは、無言のままその場から立ち去りましたが、立ち去る手には、私が
昨夜置いた成人雑誌が持たれていました。 嫁も気付いてたのか?
どうも、嫁がゴミを出しに来た時に、ばったり健ちゃんと会った様でした。
嫁から健ちゃんの事について何か話が出ないか待ちましたが何も彼に触れる話は
出て来ませんでした。 昼の食事も済ませコーヒーを飲みながら本来の目的でも
ある話を嫁に指示しました。 嫁も急に私は、話を切り出した事で表情が変わりました。
1週間、一人ここで片付けとはいえ生活させられる事は覚悟の上できていた嫁ですが、
今一、何でこんな事をしなくてはいけないのか納得はしていなかったと思います。
私が、話を進めていく内にその意味を次第に理解していきました。
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