週末になり、私は嫁の気持ちや考え等まった気にする事無く
嫁に指示とも取れるような言い方で話をしました。
私「俺の実家のことだが」
嫁「どうしたんですか?」
私「悪が、俺も仕事で片付けなど毎週末行っていても進まないから
お前が暫く行って、片付けや今頼んでいる水回りの修理の対応を
してくれないか?」押し付ける様な言い方で嫁に言いました
嫁「けど、子供はどうするの?」 普通に考えても確かにの返事でした。
私「お前の実家にお願いするよ」 私には、嫁を行かせる事が目的でえしたから
そんな普通に考える嫁の心配など気にもしませんでした。 ある意味、行きたく
無いと言う嫁の気持ちや行くとしても……と言う要望など聞く気もありませんでした。
私には、嫁が「嫌だ」とハッキリ言いたいが言えない遠回しな話など、単なる
言い訳としか取る事は出来ませんでした。
結局の所、私の指示に従うしかありませんでした。
嫁の親には、適当な理由を説明して、1週間娘を預かってもらう事にしました。
娘も、何度もお泊りしていたので抵抗も無く何の問題もありませんでした。
話が決まれば、即行動に移しました。
私は、ある準備をして旧家の実家に嫁を連れて行きました。
・数冊の成人雑誌を購入し車のトランクに忍ばせました。
目的は、健ちゃんへのお土産でも有り、嫁に仕掛けるトラップでも有りました。
土曜の昼には、私の実家に着きました。 嫁も連れて改めてご近所にご挨拶
して回りました。 その時は、健ちゃんに会う事が出来ませんでしたが、
健ちゃんの情報をもう一つ入手しました。健ちゃんのお父さんとの会話で
オジサン「……内の息子も30歳になるけど、これから先が心配ですよ」
健ちゃんの年齢でした。 その時、間違いなく、あの時の男の子が今の健ちゃんだと
ようやく納得できました。 小学低学年ぐらいだったかな?と記憶に有りましたが
大体は合っていました。 私が最後に有ったのが高校生の夏でしたから年の差としても
そんな感じです。当時だと、18歳と10歳では確かに大人と子供の感でした。
嫁も、オジサンの話を聞いていたと思いますが、不思議な感じでは聞いていませんでした。
時間を見て早々に私は健ちゃんに餌をまくかの様に、持ってきた1冊の成人雑誌を目の
付きそうな場所に置きました。嫁に悪戯目的で連れて来たとはいえ本来の片付けも正直
あったので、軽く片付け作業を開始しました。 夕方になり雑誌を置いた場所に確認を
しに行きました。 見事、雑誌が有りませんでした。 しかし、必ずしも健ちゃんが
持って行ったとは限りませんでした。 もう少し頻繁に見に来てたら良かったと反省しました。
日も落ち暗くなってから、今度は家から確認できるもう少し近い場所に雑誌を置いてみました。
夜も遅くなり一度確認しましたが、雑誌は有りました。 翌朝の早朝にも確認しましたがまだ
そのままの状態で雑誌は有りました。何とか私が居る間に以前と同じ事を健ちゃんがして
くれないか。 その光景を目撃する嫁を見る事ができないか。遅くても夕方には私は嫁を残して
帰る予定でしたので、ソワソワした気分で時が来るのを待ちました。
釣竿をたらして、大物が連れるのを待つ釣り人の気分でした。
シビレを切らした私は、健ちゃんを探しました。 どこに居るんだ?
昔は、この道も歩いたであろう道や川原を歩きました。 見つからないまま
少し諦めかけた気持ちで家まで帰りました。 そこで、予期せぬ事が起こっていました。
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