翌日、改めて彼女の働くスーパーに出向きました。店に入ると
レジに彼女が立っているか一番に確認をしました。彼女が立って
いました。 なぜだか「ホッと」しました。彼女に居るレジに並ぶ
事しか考えていませんでしいた。 財布の中に入っていたレシートに
電話番号とメールアドレスを書いて渡すという行動を取っていました。
店から出てホテルに戻る間、今までの人生で、女性にそんな事をした
経験も無い私は、自分でも凄い事をしたなと、後になって、ドキドキ
していました。 あんな紙を渡さなければよかった。とか、連絡が
来るわけないよな。とか、少し紙を渡した事に後悔をしていました。
22時は回っていました。そんな後悔をしている私に彼女からメールが
届きました。 「夜分にすみません。 ○○店の○○真由美です。」
初めて彼女から届いたメールは、この一言でした。
「こんばんは。 お仕事おつかれさま。今、終わったの? 連絡くれて
ありがとう。 あんな紙を渡して、ごめんね。」 挨拶と、お断りの
返事を返すのが精一杯だったと思います。彼女から折り返しの返事が
来るのか? 女性とメールをする経験が無かった私は、それだけでも
有頂天になっていました。 それが、切っ掛けで彼女とメールのやり取り
始まりました。 電話でのやり取りもありましたが、メールが大半でした。
距離も離れていたので、会うことも無く単に携帯でのお付き合いでした。
勝手に彼氏気分にもなっていました。彼女と男性の事も頭から消えていました。
会いたいな~と思う気持ちがありました。 その反面、冷静に自分の事を
考える様にもなり、心配な事もありました。 彼氏とかいるんだろな?
彼氏できてるだろな?…etc、彼女の事を色々と考える様になっていました。
怖くて、「彼氏いるの?」とも聞けませんでした。 私から見て、いくら彼女が
地味な女の子だと思ても歳を考えれば10歳も離れていたし、自分自身も人の事を
評価できるほどイケテル男でもないと理解してましたから。そんなモヤモヤが
数ヶ月続きました。 そんなある日、彼女から「会いませんか?」と、お誘いの
連絡をもらいました。「友達が、そちらに居るので遊びに行きます。 もし良ければ
その前に少し会いますか?」でした。 友達とは、午後から会うとの事でしたので
彼女からの思いもしない誘いを断る理由は、ありませんでした。
二言返事で、「会いましょう」と返事をしました。
当日、彼女が駅に姿を現しました。 すごく可愛くなっていました。
彼女と初め会って約2年が経っていました。 前に会ってからでは、半年も経って
いました。 一緒に歩いていても、自分と彼女とのギャップに人目が気になる程でした。
早目の軽い昼食を済ませました。 会っていた時間は、2時間程だったと思います。
あっと言う間に時間が過ぎ、大した話も出来ませんでした。 彼女と別れましたが、
どんな友達なのか? 私も一人になり、これと言って用事も無かったので、コッソリと
彼女の後をつけていました。 そこで、有頂天になり忘れていた事を思い出すことに
なりました。
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