翌日の土曜日、仲田さんは昼前に帰った。次男は名残惜しそうに別れを惜しんでいたが、長男は気のせいか口数が減っていた。
「あなた、来週の土曜、祐子のところに行ってくるわ、泊まりになるかもしれないから仲田さんに来てもらったら」妻の言葉が信じられなかった
「泊まるって、祐子さんとあまり会いたくなかったんじゃ」
「あの子のことはあたしが一番良く知ってるわ、一度話し合っておきたいの」
「わかった、でもなぜ仲田さんを呼ぶの?」
「あら、家庭教師に来てもらうんじゃなかった?」
「そうだけど…」妻が耳元に口を近かづけた
「さっき客間の掃除してわかったの、匂いがしたの、青臭い匂いが」
「…」私は意味が理解出来なかった
「あなたがあたしの口の中でいったとき、鼻につんとくるのと同じ匂い」
「…」
「もう、鈍感ね、朝の勇樹の仲田さんへの態度おかしくなかった?」
「…」
「息子の彼女に手は出さないでね、課長さん」
「えっ!」
「勇樹に直接聞いたりしちゃダメよ、デリケートな年頃なんだから」
私は混乱した
「少し挑発し過ぎちゃったね、あたし少し反省してます。仲田さんが起きてるんじゃないかと、わざと大きな声出しちゃった。勇樹にも聞かれちゃったかも」美紀はペロッと舌を出した。女性の観察眼の鋭さに驚かされた
翌日、私は祐子さんにメールを入れた
「美紀が会いに行くといっているが?」
「そう、興味を持ってくれたみたいね。西村に。本当に美紀がデブオヤジに寝とられてもいいの?」すぐさま返事が来た。
「すごく興奮してる」
「ホントに変態M夫なのね、孝くんは」
「今から君を抱きたい」
「いいわよ、来て、あなたのオチンチンならいつでも入れて欲しいわ」
「じゃー、1時間後に」
「待ちきれない、もう濡れてる」
私は妻に外出すると告げて、家を出た。
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