怪しいムードになって行くのが私にも分かりました。
思った通りでした。二人はキスを始めました。そうなると展開としては
嫁の体に手を這わすでしょう。思った通りと言うか当然な展開でした。
嫁の肩に回している手。もう一方の手は嫁の羽織っていたコートの中に
入っているのも見て分かりました。それもありますが、嫁が抵抗をしている
素振は私には感じませんでした。想像のつくままの通りの展開でした。
男の頭が嫁の体の前に隠れました。嫁の手は、隠れた男の頭を抱えているように
見えました。抱えてると言うよりは、抱き付いているという方が正しいかと。
男の頭が姿を現せました。男は一旦立ち上がると、積んであった発泡スチロールの
蓋を数枚、重ねるように空いていたスペースに敷き詰めていました。
嫁は黙ってその様子を見ているだけでした。私は直ぐに健に連絡を入れました。
「俺に返信はしなくてもいい。とにかく嫁の携帯に電話をかけてくれ。
もし、携帯に出たらすぐに切ってもかまわない。連絡は俺からだけにするから。」
とだけ伝えました。 時間との勝負というか早く嫁の携帯が鳴らないかと思う状況に
進んでいました。健に連絡が終わった時には、男は敷き詰めた蓋の上に腰を降ろし
嫁もその横に移動して座っている状態でした。一向に嫁の電話が鳴らない気がしました。
ラインを確認しました。既読になっていました。嫁の電話が鳴りました。とは言っても
音ではなく、先まで座っていた箱の上に置かれていた嫁の携帯がバイブの振動で箱から
振動音が響いている状態でした。その時には、嫁は敷かれた蓋の上に横倒しにされ男が
嫁の着ていた服をたくし上げ胸に顔を埋めている状態まで進んでいました。
嫁は埋めている男の頭を両手で抱え込んでいました。
携帯の着信で一度留まってくれ。留まるだろうと思っていました。
数秒間は着信状態でしたが切れました。嫁は携帯を取ろうともしませんでした。
再び携帯に着信がはいりバイブ音が響きました。そして、携帯を取ったのは
嫁ではなく男でした。嫁に携帯を渡したと同時に切れました。男が「旦那からだろ。」
嫁は何も答えませんでした。男から渡された携帯をバックにしまいました。
嫁が立ちあがりました。乱れて服を直しながら「もう帰ろう。やっぱり良くないから。」
嫁は男に促し、もう帰ろうと意思を伝えてくれました。
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