翌日の夜でした。嫁から話がありました。
「今週末だけど食事会があるの。行ってくるけどいい?」
食事会の内容を聞くと、退職する人がいて送別会兼忘年会でした。
ダメだとも言う理由も言えなかった私は「そうなんだ了解。」と
快諾しました。当日ギリギリまで詳細が分からないまま過ぎていました。
私はもう健にとりあえず連絡をして会う事しか思いつきませんでした。
その日は、健も最後の挨拶ということで午前中に会社に顔を出していました。
タイミングをみて健を呼びました。そして、仕事が終わったら会う約束までは
出来ました。 私は、仕事が終わると健に連絡をしました。
健の居る寮まで向かいました。そこからタクシーに乗り行き付けの居酒屋に
入りました。店の中では肝心な事を健には言えませんでした。店を出てからになり
ましたが、意を決して健に打ち明けました。
「ところで健。あの日は悪かったな。嫌の思いをさせたかと思っていたよ。」
「兄さん、そんなこと言わないでください。僕もすみません。」
「それでだけど、由香と色々話した事もあるよ。正直にいうな。この前の夜について
だけど、由香は大丈夫みたいだ。それだけしか言えないけど何があたか知ってしまった
から。そのことを健に今責めようという話じゃないんだ。別の話があるんだ。
健は知っているよな。今日だけど由香が飲み会に行くって事。どうなんだ?」
「飲み会の話ですか。話は聞いています。」
「その飲み会について色々と由香から聞いている事もあるだろ。俺には分からない事が
ある。そこでだ、知っている事が有れば教えて欲しい。由香には健から聞いたとは
絶対に言わないから。健にこんな話をしている俺も変かもしれないけどな」
「姉さんのことですか。なんて話せばいいのかですけど、兄さんに聞かせるのも辛いです。」
「教えてくれない方は俺はつらいわ。」
「分かりました。僕なりに知っている事をいいます。」
健から色々と話をききました。
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