就寝して時間が経つのをひたすら待ちました。
枕元に置いてあった携帯を手にするのは簡単なことでした。
嫁が目を覚まさないように指紋認証をする事が困難でした。
忍び足で寝室を出ました。トイレに入りラインマークをタップしました。
画面には数名の名前が表示されました。健の登録名はそのまま健君となっていました。
数日間の会話をさかのぼる形で拝読しました。分かったことは
・数ヶ月前の出来事あとに嫁からも健に連絡をしていたこと
・もう家には来れなくなったね
・嫌いになったね。そんな事はないです。
・会社辞めるの
・辞める理由を健も話し嫁もそのことについて会話をしていた。
・私が健から報告を受けえる前に嫁は先に知っていた
・久しぶりに家で飲むことについて、嫁は少し恥ずかしいという気持ちを健に伝えていました。
・そして数日前の夜のことで、翌日には健に連絡をしていた
・急な展開に「焦ったね」「熱があるの大丈夫なの」
・兄さんと連絡をしました。明日また帰りに会えたら少し飲みます
・無理したらダメだよ。
ここで会話の内容が読み取れない内容となっていました。
・それでね。今週は食事会に参加することにした。
・大丈夫ですか?
・どうだろうね。参加しない方がいいと思っていたけどね。
・本当は参加したいですか?
・言ったでしょ。自信ないって。
・それならやめておいた方がいいですよ
・健君のおかげかな。
・僕のおかげですか?
・少し壊れることができたからかな。必ずそうなるとは限らないけどね
・どっちにしても健闘を祈ります
・祈ってくれるんだ
・僕は、そうなって欲しくないですけど
・ありがと
・兄さんも俺、大事ですから。そんあこと言える立場じゃないですけど
・分かってるよ
もう、どうんな話を健としていたんだ?この話は既に前から健と共有していた
話しに思いました。まさかの急展開に追及する事もできない状況でした。
携帯を枕元に戻しました。
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