ドキドキと自分の鼓動を感じました。「健君、私も横になるから健君も少し横になりなよ。」
嫁の声が聞こえました。 数分してでしょうか廊下の奥から漏れていた明かりが消えました。
「健君。」嫁が健を呼ぶ声でした。健も「はい。」返事をする声が聞こえました。
私は廊下を這う様に部屋に近い脱衣所まで向かっていました。
「健君。実家に帰るんだよね。」「はい。」
「けど、あの日はごめんね。」「あの日ですか?」
「そう。ごめんね。嫌われたとか、嫌の思いさせたって後悔してる。」
「そんな事ないです。僕も悪いです。」
「どうして?」 「そもそも僕が姉さんに…。」
「私は大丈夫だから。逆に、こんなオバサンにって思うと本当は嬉しかったから。」
「オバサンなんて思ってませんよ。」
「ありがと。 二人の秘密を作ってしまったね。」
「はい。けど嬉しいです。」
「私もかな。向こうに帰っても元気で頑張ってね。」
「ありがとうございます。」
急に部屋の明かりら点きました。「健君。これもう一枚使って。風邪ひくといけないから。」
どうも嫁は掛布団を健にもう一枚渡したようでした。
直ぐに明かりが消えました。「健君。今日はプレゼントだよ。」
嫁が健にプレゼントだと言っていました。「プレゼントですか?」
「そう。欲しくなかったら正直に言ってね。」少し沈黙がありました。
「姉さんこれって。」「今日は私からね。」「ヤバイですって。」
「大丈夫。 いいよ。」「けど、本当にですか?」
「健君。こっちに来て」「はい。」
「私の事、オバサンって思わないの?」
「思えないです。綺麗です。」
「ありがとう。触っていいよ。」
「けどやっぱりヤバイですって。兄さんが帰ってきたら。」
「大丈夫。本当はね帰って来ないから。健君が外に出た時連絡があった。」
嫁は健に私が帰れない事を伝えていました。
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