次第にあの日の話をする引き金となる話を始めたのは嫁でした。
「それにしても帰りが遅いね。」
「そうですね。仕方ないです。」
「本当に帰れるのかな~?」帰れないと伝えているだろ。とは思いました。
「どうなんでしょう。」健にも伝えているよなと思いました。
「もう11時だよ。眠くなったね。」
「そうですね。どうしますか?姉さんは先に寝てもいいですが。」
「連絡ぐらいしてくれたらいいのにね。」
「少し外の空気を吸ってきますよ。いいですか?」健はそう言って外に出ました。
私はも外に出て健の様子を確認しました。健からラインが来ました。
「兄さんどうしたらいいですか?時間的にも帰った方がいいかと思いますが。」でした。
「今日は、嫁も色々話したい事もあるかもしれないから健が良ければ話につきあってくれ。」
「そうですか。分かりました。」すると同じくして嫁からもラインが入っていました
「とりあえず健君とはもう少し話をしてから考えるね。今、外の空気を吸って来るって出たから。」
「俺は何もとがめないよ。」一言だけ答えました。
健が家に入ると後を追て私も勝手口に向かいました。
「健君、外は寒いでしょ。少し横になる?」
「寒いですね。横になると言っても兄さんが帰って来て寝てたら悪いです。」
「本当、健君って優しいと言うか律儀な子だね。」
「そうですか?」
急に二人の会話が無くなったのか声が聞こえなくなっていました。
※元投稿はこちら >>