愛する妻が圧倒的な巨根男に子宮を貫かれ、悶絶させられる映像はあまりに切なすぎた。
夫よりはるかに巨大な巨根に淫乱の舞を披露する帆乃香はまるでAV女優だった。
巨根の出し入れに悦楽の滴りでシーツを濡らし、巨根姦淫に潮噴きで応え、ヨガり乱れる不貞種付け映像を見終わって、ふと思った。
この動画は誰が、何のために俺に送り付けたのだろう。
よく見ると、何か同封されていた。
”あなた様の奥様と関係しているのは、私の夫です。私は、寝室に隠しカメラを仕掛けて夫の不倫の証拠を押さえました。奥様の不倫の証拠として、あなた様にもお分けいたします。私は、奥様と夫に慰謝料を請求して離婚するつもりです。”
俺は、離婚届を用意して仕事から帰ってきた帆乃香に差し出した。
「え?どういうこと?」
俺は、DVDを再生してみせた。
「ウソ・・・あなた、ごめんなさい。もうしない。もうしないから許して。」
「あんなデカいモノに慣らされた女なんて、俺には無理だよ。それに、お前を見ると小汚く感じて生理的にも無理だ。」
「ううう・・・そんな・・・」
「お前も、ガバガバにされたオマンコでは俺のでは感じないだろう。たった2年半の結婚生活だったが、早目に清算した方がいい。」
テレビからは「アァァァァァァ・・・」と帆乃香の喘ぐ声が響き、帆乃香は慌ててDVDを制止させた。
「これは、お義父さんたちにも見てもらわなければいけないな。」
「それだけは止めて。お願いだから・・・別れるから・・・素直に別れるから両親には・・・」
「じゃあ、慰謝料に口止め料を加えて500万円用意しな。」
「500万円・・・そんな・・・」
「さあ、今すぐ出て行け。離婚届を書いて今すぐ出て行け。」
離婚届を書き上げた帆乃香を、押し出すように玄関から追い出した。
すすり泣く声が聞こえなくなったと思ったら、カンカンとアパートの階段を降りる音が響いた。
俺は、玄関に座り込んで、膝を抱えて泣いた。
本当は別れたくなかった。
まだ愛していた。
でも、あんなものを見去られたら無理だった。
後日、帆乃香の両親が訪ねて来て、俺に深々と頭を下げた。
「とりあえず、500万円は私どもが立て替えてお支払いします。」
現金を受け取った俺は、
「帆乃香の荷物、置いて行くので後日取りに来てください。今月中に、私もアパートを出ますので・・・」
と言ったら、もう一度深々と頭を下げて、帆乃香の両親が出ていった。
玄関のドアを開けると、セミの鳴き声が響き渡っていた。
帆乃香の両親を見送り、ドアを閉めてセミの鳴き声を遮った。
昨日は俺達の6回目の結婚記念日だった。
そして、今日は13年前に別れた帆乃香の七回忌、帆乃香の命日は俺が再婚した翌日だ。
離婚した帆乃香は、あのイケメンの奥さんからも慰謝料が請求され、借金まみれになっていた。
イケメンの奥さんは、イケメンと帆乃香に300万円の慰謝料を請求したそうだから、俺もイケメンには300万円請求した。
つまり、帆乃香への口止め料は200万円ということになる。
俺は、離婚後にもう結婚はするまいと思っていたが、心配した知り合いが見合いを段取りした。
離婚から6年、俺が35歳の時だった。
見合い写真の女は、28歳のまあまあの美形だったので、知り合いの顔を潰してはなどといいながら会ってみたら、写真より綺麗な女だった。
1年付き合って結婚したが、その前日、帆乃香から電話があった。
「ご無沙汰しております。私、慰謝料合わせて800万円の借金、全部返し終えました。両親に払わせちゃ悪いから、ちゃんと自分で返しました。」
「そうか。頑張ったな。それからな、俺、明日再婚するんだ。」
「えっ!・・・そう・・・なんだ・・・」
「だから、もう連絡は遠慮してほしいんだ。」
「わ、分かった・・・お幸せに・・・」
「じゃあな。達者でな。」
「うん・・・さようなら・・・」
その2日後、帆乃香は自宅のバスタブで手首を切って亡くなったそうだ。
帆乃香は、慰謝料を自分で払い終えたら、俺と復縁するつもりだったのだろうか・・・
帆乃香の七回忌の今日、帆乃香の冥福を祈れば、どうしても13年前のあのDVDを思い出してしまう。
そんな哀れな女がいたことを、ここに書き記して帆乃香の七回忌に捧げよう。
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