理性を取り戻した私は、嫁に問い詰めて変な事にならない様
阻止するつもりが、なんという事をしてしまったのだ。と、悔みました。
嫁は本気で私の言ったことを受け取っているのかもしれないと思うと
どう訂正すべきか焦りました。 何も対策が出来ないまま数日が過ぎました。
そんな焦る気持ちのまま私は日帰りの出張が入りました。
出張までは3日ありました。 その間に何とか嫁と話をしなければ。
それと同時に忘れていた叔父さんの事を思い出しました。
嫁から以前聞かされた話でした。 私は思いついてはいけない案をその時、
考えてしまいました。 あの男に会う前に条件として、叔父さんに会って来る。
あろう事か、嫁に叔父さんを受け入れさす事まで考え、挙句の果てには妄想まで
していました。 そんな妄想をしているにも関わらずドキドキしている
自分も存在していました。 あれだけ後悔し、何とか対策を立てようと考えていたのに
また変な事を考えてしまう私でした。 また理性が崩れかけていました。
崩れかけた理性は、自分自身の力ではブレーキを掛ける事だ出来ませんでした。
また酒の力を借りるかのように自然と、仕事帰りに寄り道をして一人酒をしていました。
もう家に帰ろうと思う気持ちがあっても、足が家路に向かえませんでした。
家の近くまで戻っても悶々とした気持ちが高まるばかりでした。
私はあの夜、嫁と男性が密会していた裏庭に足を運び同じように縁側に腰を降ろし
壊れてしまった理性と格闘しました。 しかし、この場所で起こった出来事が鮮明に思い出される
だけで、変になりそうな自分にも気付いていました。
帰り道に買った缶ビールを飲みながら私は嫁に連絡を入れてしまいました。
今までの本当の自分がとった行動なのか? 自分でも分からな状態だったと思います。
嫁と数回のやり取りがありましたが、私が今いる場所に呼び出す行動でした。
足音が聞こえ、薄暗い中に嫁の姿が現れました。 電話でも話しましたが、私の側まで来た嫁は
「どうしてここに? 何があったの?」という言葉でした。
「何があったの?か。 そうだな。 何かあったのかもしれないな。」
一言二言会話を交わして行くうちに言ってはダメだと思っていた事を口に出していました。
嫁を横に座らせ、あの夜の事を改めて聞き出しました。
「ここで男と二人座ってたんだな?」嫁も頷きながら私の話を聞いていました。
「ここで、こうやって胸も触られたんだよな?」
「その後、あの男には何か連絡はしたのか?」私は一方的に話を進めていました。
嫁の返事を待つ事よりも思っている事を伝えながら勝手に淫らな事ばかりを妄想していました。
それでも嫁から聞かされた返事には「そんな事、実際にはできないよ。」
「本気で言っているの?」 「本当にそうなったら嫌いになるでしょ?」
そんな言葉を聞けば聞くほど私は逆に話がエスカレートしました。
そして、「嫌いにはならないよ。 それよりも、そうして欲しいと思う。 但し、
その前に聞いて欲しい事がある。」 「聞いて欲しい事って?」
「これは本当に正直に答えてくれ。 今まで俺以外の男性と関係は有るのか?」
「本当に無いよ。」 「分かった信じる。 あの男と会う前に条件というか会って欲しい
人が居る。 「誰に会うの?」 「叔父さんだ。 叔父さんに会ってきて欲しい。」
「叔父さんに会うって?」 「俺は、あの日以来頭が変になったのかもしれないけど今から
いう事を真剣に聞いてくれるか?」 「うん。聞くよ。」
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