予定では彼女のターン。
どんな風に私のパートナーを責めるのか、期待でワクワクしていた。
ところが、開始時間になっても、彼女はバスローブ姿で怯えていた。
(まさかノンケの人?)
不安が過り、彼女の関係者のところへ出向き、
「ギブアップしますか?」
と訊ねてみた。
同伴してきた男性は困ったような表情で私に、
「どうしましょうか?」
と逆に聞き返して来た。
「近づかないで!」
突然、大きな声で私のパートナーに怒鳴り付ける彼女に、周囲も沈黙した。
彼も困惑していた。
私が教えた通り、ちゃんとイかせて、今度は自分がイかせて貰えると期待していたのに、拒絶されてしまった。
司会者と幹部が話し合う間、私が彼女と話をする事にした。
「大丈夫ですか?」
恐る恐る近づくと、彼女は両手で顔を覆い、泣きじゃくり始めた。
次の組も控えていると言うので、私は彼にバスローブを羽織らせ、他の人のプレイを見学させて、私は彼女を抱えて別室に移った。
あまりに興奮していたので、私は彼女と二人きりにされた。
錯乱している中年女性と、何を話せば良いかも分からず、気まずかった。
すると彼女の方から、
「あの人は貴女の、」
と聞いてきた。
「ええ、パートナーのM男くんです」
と答えた。
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