いよいよ、奈津美さんから説明を受けた計画を実行しました。
私もドキドキしながら対応しました。 その時は、今日子さんも
私とは別の場所に移動してたので、知ってはいてもリアル感がありました。
ここからは、奈津美と連絡をとれるのは今日子さんだけです。
計画を実行し終わると今日子さんが戻ってきました。
すると、嫁から今日子さんに電話が掛かってきました。
嫁「この後どうしようか?」
今「隆さんからも連絡が来ないし、家に帰ってることになったし私も居るって
信じてるのだから今日ぐらいは好きにしてもいいと思うよ」
今日子さんは、まるで奈津美をその気にさせる様な誘い文句を奈津美に話しかけました。
嫁「また、連絡するね」
今「奈津美はどうすると思う?」
私「まだ分からないよ」
そんな話をしながらお酒も進みました。 今日子さんから場所を変えようと言われましたが
今日子さんが予約してあるホテルの部屋で飲もうと言い出しました。
確かに、ある意味落ち着くかもと思い今日子さんの誘いのままホテルに戻りました。
嫁からは一向に連絡がないので今日子さんから連絡を入れることにしました
今「もしもし奈津美」
男「もしもし…」 男の声でした。
今「あれ?奈津美は?」
男「奈津美さん酔ったみたいで…」
今「電話に代われそう?」
嫁「もしもし~私~」 ロレツが回っていない声でした。
今「奈津美、大丈夫? どうする?」
嫁「多分、大丈夫。 どうしようか? 今日の事は秘密にしてくれる?」
今「その約束だし、奈津美の判断に任せるよ」
嫁「やっぱり帰ろうかなー? 今なら自分で帰れると思うし」
今「もう少ししたら、奈津美から連絡してきてね」 そういって一旦電話を切りました。
私は、今の話を聞いて頭の中を整理していると、今日子さんが携帯の操作を始めました。
今度は、奈津美と一緒にいる男に連絡をしたのです。
今「奈津美、帰れそう?」
男「どうだろ?」
今「奈津美を飲ませたの自分なんだからチャンと面倒見てあげてよ」
まるで、その男に好きにしてもいいよと言っているように聞こえました。
男「面倒は見るけど、大丈夫?」
今「これ以上は、私も何も聞かなかったことね」
そういって、電話をきりました。 今日子さんは、楽しんでいるように見えました。
私「大丈夫か?」
今「また連絡してみるよ」
一回、私もシャワー浴びて来るねと言って、今日子さんが席を離れました。
シャワーを浴びホテルのガウン1枚で出て来ました。
今「もう一度連絡してみるね」
今「奈津美は、どう?」 どうも男に連絡をしたみたいでした。
男「あれから店を出て場所を変えた。」
今「それで奈津美は?」
男「少し寝てるよ」
今「奈津美の写メ撮って送れる?」
男「分かった。」
そういって電話をきりました。しばらくして、男からメールが入りました。
今日子さんが、先に確認しました。
今「隆さんも見る?」
私「どんな感じ?」 私は、見たい気持ちも有りましたが、微妙な気持ちでした。
今「寝転がっている。 どこだろうこの場所?」 思わせぶりな説明でした。
すると、再度メールが送られてきました。
今「やっぱりね」 今日子さんが2通目のメールを確認すると一言そう言いました。
私「やっぱりって?」 もしかしての想像はしていました。
今「多分、どこかの部屋だと思う。ベットの上に寝転がってるし」
この時点で、何もないまま終わるとは私も思っていませんでした。
私も送られてきた写メを確認しようと今日子さんの携帯を渡された時、嫁の携帯から
電話が入りました。慌てて今日子さんに携帯を戻しました。
今「もしもし、奈津美?」
嫁「うん」
今「大丈夫?」
嫁「今日は、もうダメかも」
今「分かった。そういう事ね」
嫁「多分…」 その会話だけで意味が分かりました。
今「覚悟を決めたの?」
今日子さんの問いかけに嫁からの返事が返ってきませんでした。
電話の通話は繋がったままでした。 声は聞こえませんが、ガサガサという
音が聞こえました。 その時、なぜだか私と今日子さんは無言のまま電話の向こうから
聞こえてくる雑音に耳を傾けていました。
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