今「今、帰っている途中です。 一応OKだね」
私「少し寝てたよ。」
今「ごめんなさい。明日、また連絡するね。けど、そっちに行くって話はOK?
その返事だけでも欲しくて」
そうでした。今日子さんに出した条件は達成したから承諾になります。 確かに
返事はしてませんでした。
私「分かった。時間と場所は、前と同じでいい?」
今「ありがとう。 ホテルは、私が予約を入れておくね。 また明日、連絡します。
お休みなさい」
私「了解。お休み」 寝かけていましたが、目が覚めてしまいました。
明日かー。 今日子さんが来ることにはなったが、前回とは状況も違うし…。
色々と考えている内に寝てしまっていました。
翌日の仕事も今一手に着きませんでした。 朝も少しバタバタしました。
そして、いよいよ今日子さんと会う時間が来ました。駅のロッカーに荷物を預け、今日子さんを
迎えに行きました。 少し緊張していた自分がいました。
今「今晩は。とりあえず、今日は先にホテルに荷物を置きにいくね」
私「そうだね。」 積極的な今日子さんでした。
ホテルに荷物を置くと、二人で食事に出かけました。 そこで、今日子さんから
今回の話を改めて聞きました。 今日子さんと嫁との会話です。
私「ところで、奈津美には何て話したの?」
今「彼との事は正直に話したよ。それで、私が行けなくなったから代わりに行って欲しいって
単純に相談するように話しただけ」
私「それで、奈津美はOKしなかったんだろ」
今「うん。言った様に隆さんの事もあるから即答はもらえなかったよ。」
私「それなら何でOKになったの?」
今「奈津美が、隆さんに話してくれてOKならいいって事になって…」
私「それで、今日子さんから俺にあんな作り話の電話をしたって訳?」
今「そう。」
私「奈津美は、抵抗なかったの?」
今「私には、とにかく隆さんの事があるから抵抗があったかもしれないけど
隆さんが、OKなら代わりに行く事自体は抵抗がそんなに無かったように感じた」
私「それで、俺は何も知らない事になっているんだろ?」
今「そうだね。 奈津美とも連絡を取って確認することになっているし。」
私「確認て?」
今「今日、彼と会うでしょ。 その時、都度連絡を取ることにしてるの。 一応これは
奈津美からの提案でもあるの」
私「奈津美の提案?」
今「もし、隆さんが奈津美に連絡したときに話のが合うようにしておきたいみたい。」
私「けど、今日子さんはここに居るだろ」
今「だから、奈津美が隆さんに電話を掛けるでしょ、そして私が奈津美と電話を代わって
昨日みたいに話をするって事」
私「えっ?意味が分からないけど。奈津美の電話に今日子さんが出るって増々意味わからないよ?
だって、奈津美の携帯から俺に電話してくるんだろ」
今「うん。」 今日子さんが、自慢げに頷いた。
今「昨日、奈津美に私の携帯を預けてきたの。」
私「今日子さんの携帯?」
今「そう。 そろそろ携帯も変えようかと考えてたし、前の旦那と買った携帯だったし
携帯番号も変えようかと思っていたから、新規契約した携帯を奈津美に渡してきた。
その携帯は、まだ誰も連絡先を教えていないし、登録もされていないから大丈夫」
私「それじゃーその携帯に電話をして、奈津美の携帯から聞こえる俺の話をするって事」
今「凄いアイデアでしょー」
私「なるほどー」 私は、こんな事を考える今日子さんもだが、嫁にもビックリしたし、
ある意味、凄いと感心した。よくもこんな事が考えれたものだ。
私「けど、電話をするとしても状況はどうするの」
今「それも奈津美と計画済み。 一応、奈津美とは普通の連絡も取り合うけど、もし展開が
変われば奈津美から連絡をもらうことにしているの」
私「展開が変われば?」
今「隆さんから連絡が来ると奈津美も困る状況になりそうなら連絡をしてくる事にしてる」
私「それでどうするの?」
今「そしたら、先に話した方法で私が隆さんと話をするだけ。 内容は、先週みたいに奈津美が
酔っちゃったから、連れて帰って来たから。このまま練らせるね…。みたいな話かな。」
私「俺も、その話を聞いて演技するって事」
今「たのみます。けど心配しないで。 私との連絡は、必ず続けることになっているから
奈津美の行動や状況は、今日私と居たら分かるようにしてるから」
私「とりあえず、話は分かったけど大丈夫?」
今「奈津美の事? それとも、この作戦の事?」
私「作戦のことだよ」 本当は、両方が心配でした。
こん「時間来たら一度連絡してみるから、それまでは飲みましょ」
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