「実は、な・・」、一寸困った顔をした風で、口隠る奈恵。
「どうしたー?」、(おどけた演出か?)と思い、リアルな演技に感心する僕。
「レイプされたんゃ!・・」
( ! )、「レ!レイプ?」、思わぬ予期せぬ言葉に唖然としたものの、直ぐ様意味を理解して問い詰めた。
「レ! レイプって? どう言う事だ!?」、(意味が解らない 新婚間近と云うのに 妻が強姦され 犯され 寝盗られたと云うのか!?・・)
「犯人は!? 警察は!?」、優雅なラブホの展開が一転して、額に冷や汗が滲んで来るのが解った。 奈恵の次の言葉や仕草を、(一切逃すまい)として、集中し過ぎて緊張し過ぎて、胃が痛くて、気持ち悪くて、吐き気がして来た。
「うぇっ! は、犯人は どいつ何だ! うっ、」 窓の外を、遠い目で見詰める奈恵を、此方を向かせる様に問い詰めた。
「落ち着いて、・・」、何時もの関西弁で無く、諭す様にハッキリした口調で区切りを着ける奈恵。 しかし、視線はまだ游いで居る。「うっ、・・」 吐き気のせいで、巧く問い詰めが出来ずにもどかし過ぎた。
「大丈夫だから、・・」、(犯られた、、と云うのに 何が[大丈夫]なのだ、)、頭が回らなくなって来た。
「止めてくれた人が居たから、・・」
(益々分からない、犯された処を見た奴が居て、そいつが、犯人を止めた、と云うのか!?)
「どうなってんだ?、、何言ってんだ?、、」
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