美雪は、おじさんの車に向かって何度も何度も車が見えなくなるまでお辞儀をしていました。
美雪は、おじさんの車が見えなくなったのを確認して私の車に近付いてきました。
「買い物をして帰るから、先に帰ってて!」
美雪は私と一緒にいたくない様子で、私も何を話してよいやら分らなかったので了解して別れました。
急に暇になった私は時間潰しに美雪の務めているパチンコ店に行きました。
もしやと思い、おじさんを探すと前と同じ台にいたので、隣に座りました。
おじさんは鼻歌まじりで機嫌よく台を打っていました。
「あれ、兄さん、連ちゃんかい?兄さんもこの店気に入ったようだな~。」
「はい、ここの制服が気になって!」
「ところで、兄さんのお気に入りは?」
「名前は知らないけど、あの子です!」
と、誰でもよかったのですが一番近くにいた女の子を指さしました。
「理香さんは止めたほうがいいな!人妻だし、旦那がここの常連だから」
いやいや、美雪だって人妻だし、旦那はここにいるし。
「へえ~、何でも知っているんですね!ところで、おじさんのお気に入りの子は今日はいないみたいですけど!」
「美雪ちゃんかい?今日は休みみたいだね!兄さんとは気が合うから話すけど!実は、さっきまで一緒にいたんだ!」
「ええっ~、デートしてたんですか?羨ましいです!」
「デートだけじゃないぜ!キスもしたし!胸もさわったし!」
こんなやつにキスどころか、胸も触られて最悪だ。
「本当ですか?私は昨日、チラッとしか見ていないですけど、可愛い上に足がきれいでしたよね!」
「8月からずっと狙っていたんだけど、今日、やっと成就したよ!また、次の美雪ちゃんの休みの日に会う約束をしたよ!」
キスされて、胸を触った相手と、また、会うなんて、美雪は何を考えているのか、わからない。
だんだん、頭に血が登ってきたので、挨拶をして席を変えました。
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