追跡をしながら、先程の助手席の美雪の剥き出した太ももを思い出し、私だったら陥落するけど、おじさんはどうかな~と考えていると、レストランは真っ直ぐ行った海沿いのはずなのに、急に山側へ右折した。
私は先を見越して直進車線にいたので、交差点を通り越してUターンをして左折したが、車を完全に見失ってしまいました。
焦った私は美雪の携帯に連絡しましたが、バイブになっているようで美雪は携帯に出ませんでした。
私ならどうすると必死に考えても最悪のことしか思いつかなくて、そう言えば、この道の先の山側にはラブホが3件あるので、急いで走らせて1件1件探しました。
最初の2件の駐車場には美雪の乗っていた車はありませんでした。
最後の1件である山の頂上付近にあるラブホへ急ぎました。
着いて直ぐに駐車場をくまなく探しましたが車はありませんでした。
感が外れた私は途方にくれました。
もし、おじさんの家に連れ込まれていたら探しようがありません。
こんなことなら、メール遊びなんか止めていればと後悔しました。
私は諦めて山を降りて行くと、海の見える景色の良い駐車場で車を見つけました。
広い駐車場に3台しか停まっていなかったので直ぐに分りました。
少し離れた、左後ろに停めました。
おじさんと話ながら笑っている助手席の美雪を確認できました。
冷静に考えると、美雪が初めてのデートで私が後を付けているのに、ラブホやおじさんの家に行く訳がありません。
焦って美雪を探した私は美雪のことを理解していなくて情けないと思うと同時に、美雪の大切さがよくわかりました。
30分くらいたったころ、美雪の笑顔が消え、俯きかげんになったと思ったら、急に、おじさんが美雪に覆いかぶさってキスを。
一瞬のことに驚き、2~3秒見入ってしまいました。
我に戻り、怒鳴りつけようと車から降りようとすると、美雪がおじさんを突き放し怒っているようでした。
美雪が乗った車は走り出し、駐車場を出て山を下り始めたので後を追いました。
私でも好きな女が太ももを剥き出しにして景色のきれいな所で助手席に座っていたら同じことをしたかもしれません。
何時の間にか、美雪に酷いことをした、おじさんの立場になって考えていました。
美雪の乗った車は、そのまま、海沿いのレストランに入って行きました。
私も後を追って入ろうとしたのですが、予約なしでは入れないと言うことだったので、コンビニ弁当を買って外で待ちました。
小1時間ほどで2人は出てきて、それからは何も起こらず、美雪を乗せた駅前の同じところで美雪は降りました。
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