藤本と私はいったん庭から離れると近くの公園で作戦会議をした。
作戦が上手くいくかどうかは正直分からなかったが、想像するだけで股間が膨らんだ。
「いいか。分かったか?」
「はい。バッチリです!!」
本当に理解しているかどうか怪しかったが、藤本は親指を立てて見せた。
そして、ふと、時計に目をやると、あれからもう30分くらい経っていた。
「いい時間だ。そろそろ行こうか。」
「はい。」
私達はまるで今から営業先にでもでかけるかのように私の家に向かった。
いや、営業なら、緊張はしても、こんなにドキドキすることはない。
玄関の前に立つと、いつものように3回続けてチャイムを鳴らした。
反応が無い。藤本の顔を見るとニヤニヤしている。
私はまた、チャイムを3回押した。すると、
「は~い。ちょっと待って~。今行くから~」
明美の声が聞こえた。慌ててるのか、バタバタと小走りに走る足音まで聞こえた。
そして次の瞬間、ドアが開いた。
「お帰りなさい!ちょうどお風呂から出たところで慌てちゃった。」
明美は肩にかけたバスタオルをで髪の毛を拭きながら出てきた。
そして、藤本がいるのを知らない明美は、いつものように私に近づくと
「お帰りなさいチュ!」
と私にキスをしようとした。
「お、おい。ちょっと待って。。」
「どうしたの?」
私は慌てて、明美を押し戻し、後ろを振り返って言った。
「後輩の藤本。どうでしても明美が作った料理が食いたいっていうからさ、連れてきちゃった。」
「どうも、こんばんは。藤本です。突然すみません。。」
演技なのか、本気でそう言ったのか、藤本が挨拶をした。
明美がどんな反応をするか・・・そ~っと明美の方を見た。すると、
それまで肩にかけていたバスタオルを慌てて取ると、後ろに隠し藤本に挨拶した。
「こんばんは、いつも主人お世話になってます!藤本さん、私達の結婚式に来てくださいましたよね?」
「は、はい。結婚式で初めてお会いさせていただきました藤本です。覚えてらっしゃいますか?」
「もちろんです。その節はありがとうございました。あの余興の出し物、今でも覚えています!」
「余興? あ、あのピンポン球のやつですか? 恥ずかしいから、忘れちゃってください。」
明美は想像に反して、怒る様子もなく、逆に突然の来客を歓迎しているようだった。
それはそれで良かったのだが、会話をしている間中、藤本が嫁さんの胸から目を離さないのを私は見逃さなかった。
明美が慌てて肩にかかっていたバスタオルをとった瞬間、それまで隠れて見えてなかった胸の部分が露わになった。
パジャマ代わりの薄手のピンクのフリースには胸のポッチが2つハッキリと浮かんでいた。
風呂あがりだから、想像はしていたが、実際に目の前で自分の嫁さんがノーブラで藤本と話している、
いや、話しているだけじゃなくて、藤本がそのポッチを凝視するのを見て、私の心は嫉妬と興奮の嵐だった。
「まぁ、まぁ、その話は後にして、とりあえず中に入ろうよ。」
藤本にこれ以上明美のノーブラの姿を見られないように、私は明美の前に立ってそう言った。
「そ、そうね。ごめんなさい。さぁ藤本さん上がってください。どうぞ。」
そう言うと、明美は来客用のスリッパを藤本の足元に置いた。
その時、両膝をついてしゃがみ込んだ明美の胸元が前に大きく開いた。
私はハッとして見ると、フリースの中に玄関の電気に照らされた綺麗な乳房が二つ並んでいた。
前かがみになっているせいか、いつもより大きく見える乳房はとても柔らかそうだった。
「あ、明美、、」
見えてるよ。っていうか、丸見えだよ。気づけよ。早く隠してくれよ。心のなかで叫んだが
当の本人は何も気がついていない様子で、
「なに?あなた。」
と、キョトンとしている。こいつ天然か?私は慌てて後ろを振り向き藤本を見ると。。。
そこには、目をまるで三日月のようにして、微笑む藤本の姿があった。その目線の先は、、、
言うまでもなかった。
「奥さ~ん、おじゃましま~す!」
藤本は天国にでもいるかのように、終始ニタニタしていた。
そんな藤本をとりあえずリビングに案内して、私は服を着替えに寝室に向かった。
部屋着に着替えていると、明美が部屋に入ってきた。
「ねぇ、あなた。藤本さんが私の料理を食べたい。。ってどういうこと?」
「え? 突然、連れてきてマズかった?」
「ううん。全然マズくないんだけど、なんで私の料理が食べたい。なんて言い出したのかな?と思って。」
「そりゃ、ちょっと色々あってさ。」
「色々、って何よ~?」
「色々って言ったら色々だけど、とにかく、藤本にとって明美はアイドルなんだってさ。」
「アイドル??」
「よく分からないけど、明美は理想の女性なんだって。結婚式の時にそう思ったらしい。」
「ふぅ~ん、、そうなんだ。。おかしなこと言うのね。でも、、なんか嬉しいかも。。」
そういうと明美はニッコリと微笑んだ。
「でさ、そんな話をしているうちに、明美の手料理の話になってね。じゃあ家に来るか?って。」
「そっか、分かった!今日は沢山料理は作ってあるし、大丈夫!藤本さん嫌いなものが無ければ良いんだけど。。」
「ど、どうしたんだよ、急にハリキッちゃって。。」
「だって、私のことを理想の女性だなんて、、女として嬉しいじゃない!う~んとサービスしないと!」
「俺にとっても明美は理想の女性だよ。」
「ホントに?そんなこと言ってくれたこと無いじゃない!?」
「そりゃ、そうは言ったことは無かったかもしれないけど、、」
「うそうそ。冗談だよ。ちゃんと分かってる♪ あっ、それより支度しなくっちゃ。藤本さん待ってる。」
明美はそういうと寝室から出て行った。その後ろ姿を見てちょっぴり複雑な思いだがした。
藤本、藤本、、って。あれ?俺、もしかして、妬いてる?藤本に嫉妬してる?
前に何かの本で読んだことを思い出した。
自然界では、動物のオスは自分のパートナーであるメスが、他のオスに襲われると
その様子を見て興奮し発情するらしい、そして、その後、パートナーと激しい交尾をはじめる。
そうやって子孫が繁栄していくのだと。。
自分も、人間である前に動物なわけで、、男である前にオスなわけで。。
もし、藤本と明美が・・・そんなことが目の前で起こったら、、
俺はいったいどうなっちゃうんだろう?? そんなこと全く想像できないが、
そう考えただけで、今にも発射しそうなくらい興奮しているのは事実だった。
やばい、、早く、リビングに行かなくちゃ。。藤本を待たせてる。
っていうか、明美のやつあの格好のまま行っちゃったけど。。
まさか、藤本のやつ、もう作戦を始めたりしてないよな・・・
考え出したら心配になって私は、急いでリビングに向かった。
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