モデル風から連絡が入った。
「絵里さんをオフ会に誘います、どんな反応か後で教えてください」
就寝前、絵里にさりげなく話かけた。
「最近どう?グループ内ではうまくやってる?」
「誰と一番仲いいの??」「どんな会話してるの?」
白々しく色々と質問をして探りを入れる。
しかし、肝心のオフ会の事は一切語ってくれない。
翌日、モデル風と情報交換。
「絵里に探りを入れたけど、オフ会の事は話してくれませんでした」
「そうですか・・・。こちらも誘ってみたのですが歯切れの良い答えは引き出せませんでした。多分旦那さんに遠慮してるんだと思います」
結局、もう少し粘り強く交渉を続けてみるという事でこの日の情報交換は終了。
俺は俺で独自に動き「あ、そうだ?こないだ俺のグループの仲間にオフ会っていうの?誘われたんだよね、行ってきてもいい?」
さりげなく、絵里に許可を求めたところ「あ?私も実は誘われてたんだよね・・・」とつられるように白状。
この件がきっかけとなり「ようやく絵里さんの説得に成功しました。オフ会に参加してくれるみたいです」
モデル風から浮かれ声で報告が入り、この数日後、詳細な日程も決まった。
更に数日後、モデル風の男から「勝負をかけた」という題名のメールが届いた。
その内容は・・・
「俺は絵里さんをデータ上の架空人物でなく、一人の女性としてみている」
「○○や△△も同じように絵里さんを一人の女性としてみてる」
「だから絵里さんもそのつもりで一人の女性として来て欲しい」
というものだった。
これを絵里に送ったらしい。
その上で、絵里は未だオフ会に参加するつもりだという事実を報告してくれた。
その夜、絵里との会話。
「そういえば、○○日から三日間、出張だから適当によろしくね?」
「あら?そうなんだ。あ、そういえば、私その日オフ会だ。前に話したやつ」
「へぇ、楽しんでおいで」
「うん、わかった、ありがとう」
さりげない会話。
絵里は参加する気マンマンのようだ。
俺は胸が躍った。
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