「それって誰?」
「うーん、それはちょっと言わないほうが、僕にとってはお客さんでもあるんで。」
「まぁ口にしない方がいいと思うんなら聞かないし。」
妻の職場の上司の男だなと感じた。軽率な行動は..とか、妻に注意したのかも。
もしかしたら、私が知らないだけで、既にそういう仲だから注意したのか。もしかしたら他にもいるかも。考えたらキリがない。その時、私は目の前にいるこの男を妻の相手にしたいと考えた。
「じゃあデートもしてないんだ。それは残念、諦めちゃうわけ?」
「いやぁ、諦めてないですよ。嫌われたと思ってないし!。結局、僕が遠慮してたりするのがあるんですよね。」
「そう思うなら 攻めないとダメでしょ、でなけりゃ人妻は落とせないよ(笑)」
自分の妻を落とせとけしかけた自分が可笑しくて笑った。
「次のデートが勝負かもな。応援してるし(笑)」
「そうですね。攻めます(笑)なんか色々とすみません。」
その夜帰宅すると、妻は電話中だった。
あいつが攻めてるのかな、と思いながら、私はそのまま風呂に向かった。
次の日、男は嬉しそうに会社に電話をかけてきた。嬉しい報告だった。
上手い口実を見つけ、休みに一緒に出かける事になったと。
私はそれがいつかを聞き、妻にはその日が出張泊まりだと嘘付く事にした。
(続きはまた)
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