19時。最寄り駅を下りるとすっかり日は暮れていた。
足早に我が家に向かった。赤信号にいらつく。気が焦る。
家が見えた。
家...灯りは?
暗い...
帰ってきてない?
いや、まだ判らん...早く中に。
鍵を開けた。ドアを開く。
「ただいま...。」
返事はなかった。
靴を脱ぐのに手間取る。
「まなみ(妻の名)いないのかぁ?」
返事はなかった。ため息が出た。
リビング、灯、部屋を見廻す。
「いないな?帰ってないよな?」声を発し、2、3秒耳を凝らした。
ソファにもたれた。
はっとした。洗面所に向かった。
洗面台にバスルーム...乾いていた。
寝室は?
階段を駆け上がった。ドアを...
「ふぅ...。」自分が滑稽で笑えた。
リビングに戻り、またソファにもたれた。
「あぁーっと」大きな声を出したくなり叫んだ。
私は嬉しいのか?それとも嬉しくないのか?どっちだ。
私は興奮してるのか?、それとも興奮してないのか?どっちだ。
自分の心と腹を割って語りたくなった。
(続きはまた)
※元投稿はこちら >>