皆さん、おはようございます。
暖かい言葉をありがとうございます。
えーと…その呉服屋の婿養子の話しはどのサイトに有るんですか?
どの辺が似てますか?
私と書き方が同じですか?
どの話が同じですか?
私はまだクライマックスとか、どうして真美と杉田の現場を見たとか、書いてませんし、どういう感じで杉田から真美が逃げて帰って来たか…
真美が自分で帰って来たか…それとも私が真美を連れ戻しに行ったのか書いてませんよ…
まあ、いいですよ。
皆さん、ごめんなさいね…漁師街で育って漁師に揉まれて生きてきたもので、あんな書き込みされると腹が立つもので…
では続き書きます。
話が前後して脱線ばかりですが、今日も一応、夜中から出航して漁場まで行ったんですが…潮が速くて網ができないんです。
で…帰って来たんですが、こういうことは年に何回かあるんです。
そのときもそうだったんですね…
日本の太平洋岸には黒潮が流れてますから、当然『海流』ができますよね。
その海流がたまにとてつもなく、まるで海に川が流れてるように速く流れることがあります。
これを漁師は、
『潮が速い…』『速い潮がいてる…』
と言います。
その日も速い海流が流れ、老いた漁師さんが、
『こんな速い潮は今までで一番だっ!』
って言ってました。
漁師の言葉に『魚は山で釣れ』という名言があります。
昔は陸(オカ)の山の形を覚え、山の形で自船の位置を知り、漁をしました。
魚はカツオやブリなどの回遊魚を別として、ほとんどの魚は海底の岩礁や人工的に魚の巣穴として沈めたケイソンや捨て石に生息してます。
その岩礁の位置を山で知り、どの山とどの山が重なった所に岩礁や捨て石があり、鯛や鮃が穫れる…と覚えます。
一人前の漁師になると、その山を見て海底に沈めた空き缶を釣り上げることができるというくらいなんです。
しかし、今はレーダーや魚群探知機に魚の居るとこが解るソナーまで有る時代です。
自船の位置を知るのだって、羅針盤コンパスから緯度経度で位置を割り出すロランプロッタという装置になり、更に進化してGPSになりました。
今はこのGPSを付けてない船は一部のレジャーボートを覗いて無いくらいです。
そのGPSにオートパイロット(自動操舵装置)を組み合わせ、漁場や岩礁の位置をマークしておくと、港を出てボタン一つで船が勝手に走って行ってくれる便利な時代なんです。
ですが、この潮がくせ者で、逆に乗ると船が進まない…
潮に流され、岩礁に網を裂かれたり、酷いときはロープや網が絡まったり、斬れてしまうんです。
漁師だけでなく釣りをされる方は解ると思いますが、潮の流れは一定じゃありません…
上層、中層、下層に別れていて、上層部と下層部がまったく逆に流れてることがあります。
それを『二枚潮』と言います。
そのときもこの二枚潮だったんてす。
夜中から出航して南南西に12マイルほど走った頃でした…先に出航していた延縄漁船から無線で二枚潮の情報が入って来たんです。
船を流し、仲間の船とどうするか無線で話しました。
この時期は初夏から秋にかけて二種類のエビがメインです。
剥いて食べるとプリプリで甘く、刺身にしても塩茹でにしても美味しくて、いくらでも売れ、収入の七割はこのエビが占めてるくらいです。
しかし、漁師は燃料費もバカにならないし、網や漁具を捨てるくらいなら止めて帰った方がマシです。
『一網千両』というように、大漁のときもあれば、一生懸命、命かけて働いてもマイナスになるのだって普通に有る漁師の仕事は博打ですから、ムリして網曳くより止めて帰ろうということになりました。
港に入港して船を係留して市場の前に漁師が集まり、潮が速い話題や、どの船が昨日は一番漁だったとかで話が始まります。
私も自販機で缶コーヒーを買い、その輪に加わりました。
もう空が白み始めています。
今から帰って寝る…という者、
飼ってる犬を散歩させる者、
若い連中はパチンコに行くと言ってました。
やがて漁師の輪から一人、二人、三人と抜けて帰って行きます。
私も帰ることにしました。
普通に漁をしたときは港に入る前に前もって電波届く所で真美にそろそろ港に入るからと電話します。
ですから、真美は杉田と会っていても、バレないようにできたんでしょう…。
港から自宅まで約500メートル程です。
ですから、自転車に乗り、電話もせず帰りました。
電話も無くて真美は今頃私がいつものように沖で漁をしてると思ったんでしょうね…
しかも自転車だから音が、真美と杉田が激しく絡み合っていた二階の寝室まで聞こえない…。
港から自宅までの途中、その真ん中あたりに海水浴場があるんです。
夏にはサーファーがキャンプしたりで賑わうんですが、まだそれほどでもなくて、300台程停められる駐車場はガラガラでした。
その道路に面した箇所に見覚えの有るベンツが停まってありました。
近付く度に、それが杉田のベンツだとハッキリ解りました。
なぜ?…なんで?…なんで杉田のベンツが?
海水浴場の浜辺に来てるんじゃないということくらい解ります。
それと同時にたまらない有耶無耶な気持ち悪い感じがして、胸が苦しいような締めつけられるように、…とにかく苦しいんです。
また、同時に杉田と真美はただならぬ関係だという思いが私の脳みそを刺激します。
多分…血圧が上がってたんでしょうね…後で現場を抑えたとき、目が真っ赤に充血して血走ってたそうです。
もし、頭の血管が破裂してたら…きっと杉田のベンツにすがりついて恨めしく死んでたかも…(それは冗談ですが…笑)
あの、杉田と真美が携帯番号を交換したモヤモヤした嫌な気持ちが当たったんです。
私は最初、真美に電話しようかと思いました…いえ…思ったというよりも自然に携帯を握って真美の携帯にかけようとしていました。
でも真美に電話すれば上手く逃げられます…
杉田が家から出て来ても、頼んでた魚を取りに来たと言われればそれまでです…。
携帯をポケットにしまい、自宅まで走り出します。
自宅まですぐなのに、速く、いや…ゆっくりと…杉田と真美の浮気現場を抑える為になるべく音を立てないように帰りました。
庭に乗り入れると自転車でもバラスの玉砂利が音を立て、私が帰ったか、誰か来たのかが解ります。
防犯用に敷いたバラスの玉砂利が、まさか自分が空き巣のように泥棒の真似事をするとは思いもよらなかったですね…。
ですから家の庭に入る門からじゃなく、道路の塀に自転車をもたれかけて、コンクリートを敷いてる車庫から入り、玄関じゃなく、ダイニング横の勝手口から入りました。
でも、海端の家ですから勝手口の戸も潮でコガリついてるから開けると多少、音がするんです…。
グッ…ギャ…キィィ…
アルミですが金属音がするんです…
ゆっくり開けます。
マジに私の方が泥棒みたいです。
普段ならもう真美は起きて、洗濯してるか、リビングでコーヒーとパンでも噛じりながら朝のニュース情報番組を見てる頃なのに、洗濯機も廻ってないし、リビングのテレビの音もしていません。
リビング隣の和室にも居ません。
やはり、寝室で杉田に抱かれて…
私はなるべく音がしないように殆ど、四つん這いの状態で寝室に続く階段までの廊下を進みました…
泥棒から忍者になって進みます…それでも薄暗い廊下や階段は、人の体重がかかると、ベキッっていう音や、ミシミシっていう音が鳴るんです…。
やっと階段の上段まで上がったとき…
寝室のドアは閉まっているのに、聞こえるんです…杉田と真美の声が…寝室の中から杉田の真美に問いかける声と真美の応える声が…
しかも、それが問いかける声じゃなく、あきらかに真美を陵辱するご主人様の命令口調と、それに応える奴隷の淫靡な喘ぎ声だとすぐに解りました。
それに混じって聞こえるギシギシとベッドの軋む音とパンパンと肉体同士がぶつかり合う音が…(肉打つ音っていうんですか?)
『あっ…あっ…ああっ…いっ…イイッ…気持ちイイッ…いぎぃぃ…くっ…狂っちゃう…くっ…ウウゥ…おかしくなるぅッ!…』
初めて聴く我妻の喘ぎ声でした…
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